2014年からスタートしたNISA(少額投資非課税制度)ですが、今後もいくつかの改良が予定されています。2016年の改良の目玉は、「ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)」の創設です。これまでは、20歳以上の成人が対象でしたが、新たに未成年者も対象となります。
そこで今回は、「ジュニアNISA」について押さえていただきたいと思います。
未成年者を対象とした「ジュニアNISA」が創設される背景には、投資家の裾野を若年層まで拡げること、そして長期的な資産形成を後押ししていくことなどがあります。「ジュニアNISA」は、成人向けのNISAに準じた制度であるものの、「ジュニアNISA」ならではの違いもあります。ひとつには、原則として投資資金を18歳まで払出しできないという制限が設けられていることです。災害等の例外を除いて払出しを行なった場合には、過去の利益にも遡って課税されるので注意が必要です。
売却などで「ジュニアNISA」での運用が終了した資金は、「課税ジュニアNISA口座(※)」の中で運用を行ないます。
また、「ジュニアNISA口座」の開設には、2015年10月から付番される予定の「マイナンバー」