年収300万円からでも貯まる貯蓄1000万円への道 (6) 1000万円貯蓄の"勝負どころ"とは!?
私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。
○ひとり暮らしなら、貯蓄は月収の1割が目安
この連載の第2回で「まずは1カ月の出費を書き出してみる」というテーマを取り上げました。
月収-貯蓄-毎月の決まった出費=今月使えるお金
というのが、家計の流れを把握する基本の「き」。要は、「貯蓄」、「毎月の決まった出費」、「今月使えるお金」の3つの合計額が、「月収」内に収まっていればいいのですが、これをうまく収めるにはバランスが肝心。家計管理の初心者さんが、行き当たりばったりで予算配分すると、足りなくなるものが出てきて、やりくりに行き詰ります。まずは、一般的な予算配分の例を見てみしましょう。