2015年7月2日 08:00
エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (324) ゆるキャラの次はゆるアプリ。税金を無駄食いするアプリ0.2
○自治体に忍び寄るブーム
お役所仕事というと「遅い」「融通が利かない」といったイメージがありますが、近頃のお役所は「ブーム」に何でも飛びつきます。
その最たるものは「ゆるキャラ」。
雨後の筍というより、防波堤のフナムシのように、多くの自治体で「ゆるキャラ」が量産されています。私が暮らす東京都足立区には、犬のダルメシアンを模した「エラビ→(エラビーと発音)」と呼ばれる"ゆるキャラ"がいます。
キャッチコピーは「すてないで!せんきょけん」とありましたが、今年の5月に実施された統一地方選挙の投票率は前回より下がっています。効果の検証もせずに量産される「ゆるキャラ」とは、作ることが目的化しているようでなりません。
そしていま、静かに自治体を席巻する「ブーム」が、スマホ向けの「アプリ」です。
多くの自治体で"開発"しているのが「ゴミ出しアプリ」。
スマホのGPS機能を利用して、地域のゴミ出し日を教えてくれるアプリです。わざわざ「明日は可燃ゴミの日です」と通知をしてくれる機能まで搭載され、「親切」という評価もありますが、もっとも多い感想は「そんなアプリあるの?」という使い勝手以前の問題です。