猫・犬がいる家のマットは細菌だらけ! 洗濯すると菌が激減すると判明
中には100倍から1,000倍もの菌数(※1)が検出されたものもあった。
○ヒトに感染するパスツレラ菌が検出されたものも
また、ペットからヒトへの感染症の原因となるパスツレラ菌や大腸菌、アレルギーの原因となる真菌(カビ)が検出されたサンプルもあった。犬のタオル19サンプル中、大腸菌は6、パスツレラ菌は3のサンプルから検出されている。猫のマットは7サンプル中、大腸菌は2、パスツレラ菌は4のサンプルから検出された。
パスツレラ菌は、犬や猫の口腔内に常在する病原菌の1種で、引っかき傷などの傷口からヒトに感染した場合に、患部が腫れて化膿するほか、肺炎を起こすこともあるという。ペットのだ液などが付着した布製品は定期的に洗濯することが大切と言える。また、大腸菌はペットの糞便に含まれているため、糞便が付着した布製品は速やかに洗濯することも重要だ。
○洗濯すると菌数が1/100から1/1,000までに大きく減少
多くの菌数が検出されたペット用のマットを洗剤で洗濯すると、洗浄前と比較して洗浄後の菌数が1/100から1/1,000までに大きく減少することが確認できた。
ペットまわりの布製品を洗濯することは、感染症のリスク軽減という公衆衛生学的な観点からも重要であると言える。