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猫・犬がいる家のマットは細菌だらけ! 洗濯すると菌が激減すると判明

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猫・犬がいる家のマットは細菌だらけ! 洗濯すると菌が激減すると判明
ライオン商事は、東京農工大学農学部獣医学科 林谷 秀樹准教授と共同で、室内飼育しているペット用マットなど、ペットまわりの布製品の衛生状態について調査した。

○洗濯しないマット類は細菌の温床

社団法人ペットフード協会が2013年に行った調査によると、犬オーナーの78.5%、猫オーナーの85.5%がペットを主に室内で飼育している。

室内飼育をしているオーナーは、ペットの寝床にタオルやペット用マットを敷いたり、専用の毛布やクッションを使用しているが、飼育環境によっては洗濯せずに長く使い続けられることも多い。細菌や真菌(カビ)などさまざまな菌の温床になる可能性が懸念されることから、このほどペットまわりの布製品の衛生実態について実態調査を行った。

まず、室内飼育している犬にタオル(綿100%の無撚糸フェイスタオル、34×80cm:110g)を、猫に保温性マット(ポリエステル100%、48×60cm:130g)を配布し、2週間および4週間使用した後に回収して菌数を測定した。

すると、ペットの腹部や四肢との接触時間が長い箇所のサンプルほど、ペットを飼っていない生活環境レベルを上回る菌数が検出される傾向があることがわかった。中には100倍から1,000倍もの菌数(※1)が検出されたものもあった。

○ヒトに感染するパスツレラ菌が検出されたものも

また、ペットからヒトへの感染症の原因となるパスツレラ菌や大腸菌、アレルギーの原因となる真菌(カビ)が検出されたサンプルもあった。
犬のタオル19サンプル中、大腸菌は6、パスツレラ菌は3のサンプルから検出されている。猫のマットは7サンプル中、大腸菌は2、パスツレラ菌は4のサンプルから検出された。

パスツレラ菌は、犬や猫の口腔内に常在する病原菌の1種で、引っかき傷などの傷口からヒトに感染した場合に、患部が腫れて化膿するほか、肺炎を起こすこともあるという。ペットのだ液などが付着した布製品は定期的に洗濯することが大切と言える。また、大腸菌はペットの糞便に含まれているため、糞便が付着した布製品は速やかに洗濯することも重要だ。

○洗濯すると菌数が1/100から1/1,000までに大きく減少

多くの菌数が検出されたペット用のマットを洗剤で洗濯すると、洗浄前と比較して洗浄後の菌数が1/100から1/1,000までに大きく減少することが確認できた。ペットまわりの布製品を洗濯することは、感染症のリスク軽減という公衆衛生学的な観点からも重要であると言える。

※1 室内で4週間使用した場合細菌:108~109個/100平方センチメートル、真菌(カビ):105~106個/100平方センチメートル

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