2015年7月7日 11:13
NTT東西、IP電話乗っ取り被害の一部約120件に対し返金へ
NTT東日本とNTT西日本は7月6日、ひかり電話における第三者による不正な利用に関する今後の対策について発表した。
先般、NTTの顧客が利用している機器やソフトウェアに対する第三者による不正なアクセスなどにより、顧客が設置している電話を不正に利用されて発信された国際通話での高額な通話料が発生している。
今回の事象は、顧客が設置したIP-PBXソフトウェアなどのセキュリティ対策が不十分な場合に、第三者が内線電話端末登録機能を悪用し、インターネット経由で勝手に内線端末登録してなりすますことで、不正な国際通話が行われたという。
また、外部から接続して会社などの電話回線で発信する機能を有するPBXでセキュリティ設定が不十分だった場合についても、第三者がその機能を悪用して、不正な国際通話を行ったという。
こうした経緯から、今回の事象は両社の設備故障・不具合などに起因して発生するものではないとしている。
今後、被害拡大を抑制するため、「ひかり電話を利用中の顧客に、国際通話の発信規制を検討するようDMなどで案内」「顧客からの国際通話の発信規制に関する申し込みを受けた際、7月下旬をめどに申込日当日に工事を完了できるようにする」