amadana×ハイアールが本格始動 - 日本からグローバルへ
amadanaは7月7日、東京都内にて新製品展示会「amadana EXHIBITION」を開催した。amadana 代表取締役社長 熊本浩志氏と、amadanaと戦略的パートナーシップを結んでいるハイアールアジア 代表取締役社長兼CEOの伊藤嘉明氏が報道関係者向けのイベントに登場。提携に至った経緯を振り返ったほか、今後のビジョンについても明かした。
○ようやく具体的なかたちに
両社が協業していくと発表したのは2014年6月のこと。両社のパートナーシップが結実した製品の第1弾として、冷凍冷蔵庫2モデル、オーブントースター2モデルを発売する。そのほか、オーブンレンジや超音波加湿器、洗濯機なども今後発売する予定だ(各プロダクトについては後述)。
第1弾製品の発売を皮切りに、両社は"日本覚醒プロジェクト「Think Japan」"を始動。日本独自のカルチャーを家電製品に落としこむクリエイティブ力を持ったamadana、高度な技術を蓄積してきたAQUA(旧三洋電機)、冷蔵庫などのカテゴリで世界シェアNo.1を誇るハイアール、この三者が一体となることで、日本の家電業界にイノベーションを起こすという。
ブランド管理や設計デザイン、マーケティング戦略はamadanaが、製品開発・製造・販売はハイアールアジアが担っていく。
ハイアールアジア 代表取締役社長兼CEOの伊藤嘉明氏は「今回の新製品はあくまで"序章"にすぎない」と強調したうえで、「オシャレでカッコイイものを生み出し続けるamadanaのプロダクトを、日本からアジアへ、そして世界へ送り出す役割をハイアールアジアが担う」と宣言した。
amadana 代表取締役社長の熊本氏は「これまで、電圧の問題で海外にamadana製品を送り出せず、悔しい思いをしてきた。ハイアールアジアとの協業で、やっとパズルのピースが揃った感じ」と前向きな感想を述べた。
○amadanaの今後
熊本氏は、2003年にamadanaというブランドができてからの12年間を振り返りつつ、今までamadanaが大事にしてきたこだわりについて語った。スペックや価格など、ものさしで計れる部分で競争するのではなく、「好き嫌い」で選ばれるメーカーになろう、というものである。熊本氏は「身近にある、電気の通るもの」がamadanaのプロダクト領域であるとし、今後も家電製品に限らず、さまざまな製品を作り出していくという。
次のページでは、実際に展示されていたそれぞれの製品を紹介する。
●細部のこだわりが光る新製品たち
すでに一部の製品はハイアールアジアが1月に開催した戦略発表会「Haier ASIA Innovation Trip! 2015」にて展示されていた。以下、写真とともに新製品を紹介する。なお、写真には試作機も含まれるため、実際の製品とはデザインや仕様が異なる場合がある。
○冷凍冷蔵庫
冷蔵庫のラインナップは庫内容量184Lの「ARF-A18」、275Lの「ARF-A28」。ARF-A18には専用の木製トップテーブルが用意される(別売)。ブラックとホワイトは7月15日に発売。そのほかのシルバー、モカ、ライトブルーの発売時期は未定だ。価格はオープンで、推定市場価格は税別74,800円前後。
トップテーブルは税別12,000円前後。
ARF-A28は、冷凍庫容量が102Lと大容量な冷凍冷蔵庫。持ち手部分は革張り(本革)だ。カラーはブラック、ホワイト、シルバー。発売は9月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別138,000円前後だ。
○オーブントースター タテ型・ヨコ型
オーディオ機器のようなデザインのつまみを採用したオーブントースター。タテ型「ATT-T11」とヨコ型「ATT-W21」の2モデルを用意する。
取っ手部分はARF-A28と同様、革張りだ(本革)。発売はタテ型のブラックとホワイトが7月下旬、シルバーが9月下旬、ヨコ型のホワイトとブラックが8月下旬、シルバーが10月下旬。価格はオープンで、推定市場価格はいずれも税別14,800円前後だ。
○今後発売される予定の製品たち
新製品展示会には、発売が決定しているものからコンセプトモデルまで多数揃った。以下、写真とともに紹介しよう。