DNPと筑波大、3Dプリンタで安くて内部の視認性が高い臓器立体模型を作製
同成果はDNPと筑波大学医学医療系の大河内信弘 教授、大城幸雄 講師、システム情報系の三谷純 教授の研究グループによるもので、7月15日~17日に開催される「第70回日本消化器外科学会総会」で発表される予定。
今回開発した臓器立体模型の特徴は、臓器の機能を担う実質部の外面に沿うように形成し、内部をほとんど空洞にしている点だ。内部の状態が見やすいため、血管が複雑に入り組んだ箇所でも確認しやすいというメリットがある。また、樹脂材料の使用量が削減されたことで、コストダウンも実現。3Dプリンタを用いた従来の手法では立体模型1つの製作に数万~数十万円かかっていたが、新手法では約3分の1の価格が可能となるという。
3Dプリンタを用いて作る患者ごとの臓器立体模型は、手術のシミュレーションや練習に使用されており、頭蓋骨や顎の一部の手術では実物大の模型の利用が保険適用となるなど導入が進められている。しかし、コストが高いことに加え、不透明またはカラーの樹脂を用いるため光の屈折などによって内部が歪んで見えるなどの課題がある。
両社は今後、開発した手法をさまざまな臓器へ展開し、2016年度までの実用化を目指すとともに、外科医のトレーニングや臨床現場での応用を進めていくとしている。
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