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「VAIO Pro 13 | mk2」ロードテスト 堅牢編

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「VAIO Pro 13 | mk2」ロードテスト 堅牢編
●新VAIO Pro 13は「柔よく剛を制す」
長年VAIOをウォッチしている筆者だが、実のところ手頃かつ実用的に使えるモバイルノートPCとして、5月に発表されたVAIOの13.3型ノートPC「VAIO Pro 13 | mk2」に注目している。

VAIOと言えば常軌を逸するほどパワフルな「VAIO Z」や「VAIO Z Canvas」に話題が集中しているが、標準的なビジネス利用という点で考えると、クラムシェル型で軽量&スリムな「VAIO Pro 13 | mk2」の価値は相当高いと思うのだ。しかも価格は最小構成時で税別109,800円からと、コストパフォーマンスにも優れている。「ビジネスパーソン向け」とうたわれてはいるが、一部量販店やソニーストアオンラインなどで、一般ユーザーが普通に購入できる。要注目のモデルであることは間違いない。

そこで本企画では全4回にわたり、「VAIO Pro 13 | mk2」のビジネスモバイルPCとしてのバリューを検証したい。第1回目となる今回は、「VAIO Pro 13 | mk2」の大きな特徴のひとつでもある堅牢性についてだ。なお総合的なレビューについては、発表時の記事をご覧いただきたい。


驚きの高性能を見せつけた新ビジネスモバイルPC - VAIO「VAIO Pro 13 | mk2」

■主な仕様
[製品名]VAIO Pro 13 | mk2 VJP1321(カスタマイズモデル)
[CPU]Intel Core i7-5500U(2.40GHz)/Intel Core i5-5200U(2.20GHz)/Intel Core i3-5005U(2GHz)
[メモリ]8GB/4GB
[ストレージ]128/256/512GB PCIe SSD、128/256/512GB SATA3 SSD
[光学ドライブ]―
[グラフィックス]Intel Iris Graphics 5500(CPU内蔵)
[ディスプレイ]13.3型ワイド(1,920×1,080ドット、グレア/低反射)
[サイズ/重量]W322×D216.5×H13.2~17.9mm/約1.03kg(タッチなし)、W322×H14.3~18.9mm×D217.1mm/約1.16kg(タッチあり)
[OS]Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit/Windows 7 Professional SP1 32bitもしくは64bit(Windows 8.1 Proからのダウングレード)
[最小構成価格]税別109,800円~

○あのLet’snoteを超える過酷な耐久試験

「VAIO Pro 13 | mk2」の注目ポイントのひとつとして、ボディの堅牢性が大きく向上している点が挙げられる。外観は前モデルからあまり変わっていないように見えるが、ボディの素材からカバーの構造まで改善され、フルモデルチェンジ相当の内容に仕上がっているのだ。

VAIOは「VAIO Pro 13 | mk2」の高い堅牢性をアピールするために、実際に行われている品質テストの内容を動画で公開している。テストはかなり過酷なもので、これだけの試験をクリアしているなら確かに頑丈なのだろうと思わせる内容だ。

VAIOの製品ページでは試験内容の詳細がまとめられているのだが、PCに詳しい人ならその内容を見ると、パナソニック製ノートPC「Let’snote」シリーズよりテスト内容が過酷であることに気付くだろう。しかも、Let’snoteでは行われていないテスト(後述)まで実施されており、「VAIO Pro 13 | mk2」では、性能面のみならず堅牢性もアピールされている。

●堅牢性の秘密を実機で確認
品質テスト動画で筆者がもっとも衝撃を受けたのは、ペンを挟んだ状態で天板を閉じて力を加える「ペン挟み試験」だ。ペンを挟んだ分だけ、液晶ディスプレイは明らかに大きく歪んでいるのだが、それでも動作には影響がないという。
普通ならこれだけ曲がれば液晶パネルが破損したり、天板が歪んだままになってしまうだろう。

実機で天板に力を加えてねじってみたところ、かなり柔軟性のある作りになっていた。天板部分に使われているマグネシウム合金は、従来モデルで使われていたアルミ合金よりも実は剛性が低い。あえて曲がるようにすることで力をやわらげ、破損を防ぐようにしているのではないだろうか。

と言っても、天板部分の強度が足りないわけではなさそうだ。ねじれについては柔軟性で対応するものの、ダイカストの一体成型による特殊な構造により天板部分にかかる圧力に対しても高い強度を持っている。また高剛性樹脂で作られた底面カバーに補強リブを追加することで、全体的な強度と剛性を確保している。実際に本体全体をねじってみたり上から押してみたのだが、歪みやたわみが生じることはなかった。


●ネジ穴の位置も見逃せない
「VAIO Pro 13 | mk2」では、キーボードとタッチパッドの強度も向上している。底面カバーに追加された補強リブがキーボードを支えるとともに、ネジ穴の位置を変えることで歪みやすい部分を補強しているのだ。補強リブは内部にあるため位置をイメージしにくいが、ネジ穴についてはキーボードとタッチパッドの圧力がかかりそうな場所に配置されていることがわかる。

筆者はキータッチが強いので本機の入力時にたわみがわずかにあったが、それでも前モデルよりは改善されているように感じた。「VAIO Z」と同じ静音キーボードが採用されていることもあり、カチャカチャという耳障りな音が聞こえない点もうれしい。駆動部分のブレがないのでキーを押す力がダイレクトに伝わり、余計な力を加えなくて済むのもポイントだ。

タッチパッドはアルミ製のパームレストに囲まれていることもあり、かなり頑丈に作られている。特に新モデルでは左右のボタンが独立しているタイプに変わったこともあって、操作性は大きく向上した。
以前はボタンとパッドが一体化したタイプが主流だったが、最近は独立ボタン式のパッドを採用するモデルが増えてきているように思う。ボタンのクリック感は非常にしっかりしており、確実なクリックが可能な反面、若干クリック音が大きいのは気になる点だ。

従来のモデルでもヘキサシェルデザインを採用するなど、ある程度の剛性は確保されていた。だが新モデルではさまざまな工夫をこらすことで、より高い堅牢性を実現している。今回の検証のように実際に触れてみると、「VAIO Pro 13 | mk2」はスリムで屈強なモバイルノートPCであるといえるだろう。

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