大分県・大分市で、ゴルゴ13やよつばと!等の作画技術を解説する企画展
同展は、マンガを「描く」、「人に見せる」、「たのしむ」という、マンガの本質的な営為に着目し、優れたマンガ家たちの卓越した作画技術を紹介するとともに、その時代背景をさまざまな視点から改めて見つめ直すもの。日本人は、プロの作家のみならず多くのひとが「絵」を描いており、マンガ読者の多くは、愛好するマンガ作品の「絵」をまねて自らも「描く」という体験を一度はしている。同展では、現代マンガの隆盛を支えてきたのは「描く読者」が分厚い層として存在し続けてきたことと分析し、戦後から現在まで、マンガというメディア文化の多様な展開とさらなる可能性を探る。
会場では、手塚治虫など、不朽の名作を生み出した巨匠たちの子ども時代やデビュー前後の貴重な作品の数々を紹介。
また、現代マンガの最前線を走るマンガ家8名(さいとう・たかを、あずまきよひこ、竹宮惠子、陸奥A子、諸星大二郎、島本和彦、平野耕太、PEACH-PIT)の作品を展示。独自の描線や画面構成の「技術」を原画や拡大パネル等で紹介。マンガ家・田中圭一による技法解説も見どころのひとつとなっている。そのほか、マンガを「描く」ための様々なガイドやツールを紹介。アナログから最新のデジタルツールまで、いろんな「描く」を体験することができるということだ。