くらし情報『週刊少年ジャンプ新人編集者が目の当たりにする、弱肉強食の世界 (1) ジャンプ御乱心と言われた『磯部磯兵衛物語』』

週刊少年ジャンプ新人編集者が目の当たりにする、弱肉強食の世界 (1) ジャンプ御乱心と言われた『磯部磯兵衛物語』

という意志の下に試行錯誤を繰り返す努力家でもあると思います。

――ダメ出しをして、落ち込んでしまう漫画家さんもいるのでは?

漫画家を目指す人たちは、まずは原稿の持ち込みに来るのですが、まずそこで僕ら編集者に山のようなダメ出しをされます。才能のある人にほど、僕達もついついヒートアップして「もっとこうすれば良い」という指摘を山ほど投げかけてしまいます。ただ、そこで腐ることなく、真摯に受け止めて改善し、何度も何度も持ち込んで来た人たちが、今プロになっているんだと思いますよ。連載作家さんにとってはボツを積み重ねた上に今があるんですよ。

――じゃあプロになったら編集者のダメ出しぐらいではへこたれない?

もちろん、連載してからも編集からボツが出ることは多々あります。作家さんもボツが出て気持ちいいことはあんまりないと思います。

ただ連載が始まってしまうと、編集のボツ以上に今度は読者から打たれますよね。
作品が世に出れば、否が応でも人気の有無がはっきりする。アンケートがどれぐらい入るか、コミックスがどれほど売れるか。基本的に編集者は作家さんにとって一緒に戦う味方ですので人気がとれれば一緒に喜んで次に活かしますし、ダメだったら一緒に反省して改善の道を探ります。

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