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ドコモとラオックスが提携 - 増加する訪日外国人に快適なサービスを

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ドコモとラオックスが提携 - 増加する訪日外国人に快適なサービスを
●ドコモの国際ローミングでラオックスの優待サービス
7月14日、NTTドコモとラオックスが提携して訪日外国人に新サービスを提供する基本合意書を締結した。

○国際ローミングを活用しサービスを提供

近年、円安のおかげもあって、海外から日本を訪れる外国人の数が増しているのだが、2020年の東京オリンピックに向けて、より多くの人々が日本を訪れることが見込まれており、多くの企業が動き出している。このドコモとラオックスの動きも、そのような訪日外国人をターゲットとしているようだ。

具体的な内容として、ドコモは中国の通信事業者「China Mobile」(チャイナモバイル)、そして、韓国の通信業者「KT」と国際ローミングを行う。

これにより、中国や韓国のチャイナモバイル、KTのユーザーが日本にやってきてドコモの国際ローミングサービスを使うことで、コンタクトベースを作ることができる。ラオックスでは、そうしたコンタクトベースを利用し、自社のお得な販売サービスを告知する。

チャイナモバイルやKTのユーザーが日本にやってきてドコモローミングサービスを使えば、ラオックスのお買い得情報をメールなどで知ることができるというわけ。ユーザーにとってもメリットがあるサービスとなる。


●インフラとマーケティングの問題を解消
○2つの問題を解消できるか

日本を訪れる外国人の数は年々増加しているというが、そんな外国人に対して、ドコモやラオックスは十分なサービスをキャッチアップできていないという懸念があったという。1つにはインフラの問題であり、もう1つにはマーケティングの問題だ。

急速に増えるユーザーに対して、インフラ不足になりがちなうえ、日本の通信サービスは外国人にとって優しくない。また、これら訪日外国人のセグメントは2兆円マーケットとも言われるが、どのようなユーザーがいるのかがわからず、そのユーザーに対して、どう情報を提供したらいいのかという方法が見えないため、マーケティングが難しいのだという。

現地の通信会社とのローミングで、日本での通信環境を使いやすいものにし、インフラ的状況をドコモの快適な回線でコンフォータブルなものにして、さらにそのユーザーに対して、ダイレクトにラオックスのお買い得な情報を提供することで、想定されている問題を解決しようというのが今回の目的だ。チャイナモバイルやKTのユーザーはドコモの国際ローミングを使うために、キャリアとコンタクトするとラオックスのサービスについて告知される。そして、日本に到着し、ドコモのネットワークに接続すれば、ラオックスの特別優待サービスをメールなどで通知。ユーザーが、そのスマホを持ってラオックスを訪れると、その特別優待サービスを得ることができるというわけ。


現時点では、ラオックスがどのような特別優待サービスを提供するかについては検討中で、具体的な内容は決まっていない。だが、割引するか、おまけをつけるかのどちらかの方向性になりそうだと説明していた。

また、この提携における収益については両者の間では特に金銭的な取り決めはなく、ドコモはローミングから収益を得て、ラオックスは販売から収益を得るという独立採算になる。また、ドコモは将来、このモデルをより多くのアジアの国に広げていく予定だという。

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