子どもインターネット利用、行動を知らずに安全を確信する親? - 辻希美さんも驚いたシマンテック調査
○自分の子ども、インターネットで何をしているか知ってますか?
調査結果を説明したのは、4月からノートン事業統括本部長に就任したアリエン ヴァン ブロックランド氏だ。今回の調査は、消費者行動とインターネットセキュリティに対する意識調査としてシマンテックが行った認識調査(1,020人)のうち、子どもを持つと回答した577人を対象にまとめたものだ。
「インターネットで子どもの安全性についてどの程度自信がありますか?」という問いに対して、79%の保護者が安全性を確信していると回答。一方「あなたの子どもがオンラインで何をしているのかどのぐらい知っていますか?」という質問に対して、正確に知っていると回答したのは12%で、意識のかい離が見られる。
子どもがインターネットでSNSアカウントを持っていると答えた回答者が25%いるのに対し、子どもがSNSにどのぐらい時間を費やしているかわからないと回答した人が31%、子どものPCやスマートフォンの中身を確認していないという回答が88%、子どものインターネット活動をチェックしていないという回答が54%と、保護者が意外に無関心である実態が浮き彫りになっている。
インターネットの情報共有について子どもと話したことがある保護者は半数以下、インターネットにおける行動に関してルール作りや対策をしている保護者は約3分の1と、保護者が積極的に行動していないという結果だ。
プロダクトマーケティング部の古谷氏はインターネットの利用に対して、「オープンに話し合い、正しい知識を与えつつ、保護者機能の付いたセキュリティソフトの利用」を提案する。
今回の調査は「子ども」の対象年齢が明確になっていないので、完璧に実践するのは難しいかもしれない。だが、インターネット利用に対して子どもと話し合ってルールを作るということは、以前よりも強く言われている。調査結果を見る限り、今後も啓蒙活動が必要だと感じた。
○ママタレントの辻希美さんと古谷氏のトークセッション
スペシャルゲストとして、三児(7歳・4歳・2歳)の母となる辻希美さんが登場。自らの体験を語ってくれた。辻さんは「子ども用のスマホやタブレット」を用意しておらず、辻さんのスマホを順番に使わせているため、子どもの利用時間は一日30分にも満たないという。一方でフィルタリングソフトを使っておらず、閲覧履歴も全部は確認できていないとのこと。
また、親のスマホがロックしてあっても、見よう見まねで勝手にロックを解除。スマホの利用も、常に親の目が届く範囲で行っていないということで、保護者機能の必要性を感じていた。