Windows 8.1ミニTips (143) Windowsファイアウォールのルール設定をバックアップする
○長い歴史を持つWindowsファイアウォール
Windowsが最初に「Windowsファイアウォール」を実装したのは、2004年9月リリースのWindows XP SP2と、11年前である。厳密に言えばそれ以前も実装していたが、当時はマルウェアが世界レベルで氾濫し、セキュリティリスクが高まっていた。Microsoftは急きょUIを改善してSP2にWindowsファイアウォールを含めている。
しかし、Windows XP SP2のWindowsファイアウォールはインバウンド(外部からPCへの通信を遮断・制御)にとどまり、アウトバウンド(PCから外部への通信を遮断・制御)をスルーしていた。Windows Vistaでアウトバウンドに対応したものの、簡易的なUIでは制御できず、「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」を使わなければならない。
例えば、Windowsファイアウォールがアプリケーションの通信を検知すると、例外設定をうながすダイアログを出すが、アウトバウンドに対するダイアログは現れない。
残念ながら、この仕様は現在のWindows 8.1まで続いてる。
○ルール設定をバックアップする
それでも、別途ファイアウォール系ツールを導入することを考えれば、Windowsファイアウォールが標準で備わっているのは有益だ。細かい設定を気にせずWindowsファイアウォールを利用しているユーザーも多いと思うが、いわゆるルール設定(プログラム単位やTCPポート単位での制御など)は、バックアップしておくことをおすすめしたい。
バックアップ操作は、Windowsファイアウォールではなく、「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール」から実行する。コンソールの操作ウィンドウに並ぶ「ポリシーのエクスポート」を使えば、拡張子「.wfw」を持つファイルの作成が可能だ。今回はデスクトップに作成したが、普段はドキュメントフォルダーなどにバックアップファイルを作成し、そのままユーザーファイルと一緒にバックアップ対象として追加しておこう。
○コマンドラインからバックアップする
この操作はコマンドラインからも実行できる。管理者権限を持つコマンドプロンプトを起動し、netshコマンドを使う。
やはりデスクトップを出力先としているが、ドキュメントフォルダーに直接保存する場合は「netsh advfirewall export "%userprofile%\Documents\WF-rule-Backup.wfw"」に変更すればよい。次回は、バックアップしたWindowsファイアウォールのルールを、復元する方法を紹介しよう。
阿久津良和(Cactus)
この記事もおすすめ
関連リンク
-
new
キム・ジェウォン&キム・ハヌル出演の韓国ドラマ「ロマンス」1月7日(水)放送スタート!「ロマンス」再会SP番組も2月放送!CS衛星劇場
-
new
“ゆうこす”菅本裕子、産後ダイエットで80キロ→59キロに 実践法を紹介「ほんっっっとに強いし努力家」「すごく参考になりました」
-
new
<全国の学校図書館へ届ける、毎日を好転させる喜びの習慣> 書籍『喜びの道をひらく 天の言霊の道』が、「全国学校図書館協議会」の中学生・高校生向け選定図書に選出!
-
new
松田詠太郎、横浜FMからロアッソ熊本へ完全移籍
-
new
読売テレビ「人権尊重の取り組み」公表 過去の不十分な対応を反省 体制強化へ【文書全文】