現代の電子灯台になりえるか、Eddystone登場 - Google
GoogleはGoogle Mapsをはじめとする位置情報サービスを提供している。電子ビーコンの普及はGoogle Mapsの機能強化に結びつくとともに、パーソナル・アシスタントであるGoogle Nowにもそのデータを転用できるなどの高い相乗効果が期待できる。Googleが電子ビーコンに関する取り組みを進めている背景には、同社の提供しているサービスの質の向上や魅力の向上があると見られる。
Googleはこれまで電子ビーコンに関する事業者と取り組みを進め、既存の技術では機能やセキュリティの面で不足があるとし、要求を満たすとともに、オープンな規格として自由に使用できるフォーマットが必要だと指摘。そのために「Eddystone」と呼ばれるオープンなBLEビーコンフォーマット(Bluetooth low every beacon format)を開発して公開したようだ。仕様や実装系はGitHubの下、Apache 2.0ライセンスで公開されている。
Googleはすでに今年に入ってからポートランドで電子ビーコンを使った実証実験を開始している。
実証実験では電子ビーコンを使ってGoogle Mapsを使ったトランジットサービスの質を向上させるというもの。Google Mapsはすでに多くのユーザにとって欠かすことのできないツールとなっており、今後、この電子ビーコンの取り組みが同社のサービスにどのような変化をもたらすのか注目される。