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「VAIO Pro 13 | mk2」ロードテスト 第2回 性能編

マイナビニュース
「VAIO Pro 13 | mk2」ロードテスト 第2回 性能編
●Core i7-5500U+512GB SSDの最上位構成をチェック
VAIOの「VAIO Pro 13 | mk2」は、ビジネスパーソン向けに高い堅牢性と確かな性能を実現した13.3型モバイルノートPCだ。個人向けのラインナップとしては店頭販売向けでスペックが固定の「標準仕様モデル」と、CPUやストレージなどのパーツ構成を変更できるソニーストア限定販売の「カスタマイズモデル」が用意されている。

もっとも安いのはカスタマイズモデルの最小構成(Core i3-5005U+4GBメモリ+128GB SSD)で、価格は109,800円(税別)だ。だがCPUやストレージに上位パーツを選んだときとの性能差が気になるところ。より快適に使えるようになるなら、多少予算が多くなっても構わないという人もいるだろう。

そこで「VAIO Pro 13 | mk2」ロードテスト第2回目となる今回は、Core i7-5500U(2.4GHz)や8GBメモリ、ハイスピードSSDなど上位パーツを選んだハイスペック構成時のベンチマーク結果を紹介しよう。最小構成時と性能がどれだけ変わるのかを判断するために、以前のレビューで使ったCore i3-5005U搭載機(メモリ4GB+128GB SSD)の結果も使っている。

驚きの高性能を見せつけた新ビジネスモバイルPC - VAIO「VAIO Pro 13 | mk2」

■主な仕様
[製品名]VAIO Pro 13 | mk2 VJP1321(カスタマイズモデル)
[CPU]Intel Core i7-5500U(2.40GHz)/Intel Core i5-5200U(2.20GHz)/Intel Core i3-5005U(2GHz)
[メモリ]8GB/4GB
[ストレージ]128/256/512GB PCIe SSD、128/256/512GB SATA3 SSD
[光学ドライブ]―
[グラフィックス]Intel Iris Graphics 5500(CPU内蔵)
[ディスプレイ]13.3型ワイド(1,920×1,080ドット、グレア/低反射)
[サイズ/重量]W322×D216.5×H13.2~17.9mm/約1.03kg(タッチなし)、W322×H14.3~18.9mm×D217.1mm/約1.16kg(タッチあり)
[OS]Windows 8.1/8.1 Pro Update 64bit/Windows 7 Professional SP1 32bitもしくは64bit(Windows 8.1 Proからのダウングレード)
[最小構成価格]税別109,800円~

●第2世代PCI Express接続の高速SSDのスピードは?
今回の検証に使ったモデルは、CPUがCore i7-5500U(2.4GHz)でメモリは8GB、ストレージには「ハイスピードSSD」ことPCI Express x4(Gen 2.0)接続の512GB SSDを搭載している。
パーツ構成を変えられるカスタマイズモデルとしては、ほぼ最高性能の組み合わせだ(タッチパネルやTPMセキュリティーチップについては性能に影響がないため、ここでは考慮に入れていない)。この構成で試用機と同じくWindows 8.1 Proを選択すると、購入価格は税別226,800円となる。

試用機のスペック

まずはCPUの処理性能を計測する「CINEBENCH」を試してみたところ、「CPU」のスコアが「276cb」という結果となった。Core i3-5005U搭載の「VAIO Pro 13 | mk2」では「211cb」という結果だったので、スコアとしては3割ほど高い。

ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードで1275MB/秒という結果となった。Core i3搭載モデルのSATA接続SSDと比べると、アクセス速度は2倍以上だ。ソフトのバージョンが異なるため単純には比較できないものの、PCI Express接続SSDを搭載したモデルのほうがWindows 8.1の体感速度は確かに速い。

ちなみに512GB SSDを搭載する試用機では、Cドライブに448GBの容量が残されていた。
以前のレビューで使ったCore i3搭載の試用機では128GBのSSDを搭載していたのだが、Cドライブの空き容量は90.7GBだった。大容量ファイルを大量に扱うことが多いなら、容量の大きいSSDを選んでおきたい。

ちなみに試用機ではストレージに、サムスン製M.2接続SSD「XP941」が使われていた。メーカーの公称値としては、シーケンシャルリードは1400MB/秒とのこと。ベンチマーク結果でも、ほぼ公称値に近いアクセス速度が出ている。PCI Express x4(Gen 2.0)接続のSSDは、やはりSATA接続のSSDよりも圧倒的に速い。「VAIO Pro 13 | mk2」購入時にパフォーマンスを重視するなら、PCI Express接続(カスタマイズ画面では「ハイスピードSSD」と表記されている)のSSDを選んだ方が良い。容量は、価格と実用性のバランスがいいのは256GBだが、予算が潤沢にあるなら512GBを選ぶのもアリだ。


●総合系ベンチマークの結果は?
続いて、総合系ベンチマークの結果を見てみよう。Windowsシステム評価ツールの結果については下表のとおりだ。

グラフィックス関連のスコアがそれほど高くはないが、これはCPU内蔵のIntel HD Graphics 5500を使っているため。内蔵GPU(iGPU)としては妥当なスコアだ。グラフィックス以外の項目では、かなり高めの結果が出ている。

Windowsエクスペリエンスインデックス(WinSAT.exe)

「PCMark 8」では、各テストともにそれなりに高い結果が出ている。ただ、以前に試用したCore i3搭載モデルと比べると、スコアがそれほど変わっていない点がやや気になる。ベンチマーク結果のグラフを見ると、今回使った試用機では温度上昇によって動作周波数がわずかに落ちている部分が見られるので、一時的にクロックダウンしているのかもしれない。
これがPC自体の発熱によるものなのか、それとも室温が影響しているのかまでは判断できなかったが、なるべく涼しい場所で使ったほうが高いパフォーマンスを得られる可能性がある。

「PassMark PerformanceTest 8.0」のベンチマーク結果は下表のとおり。モバイルノートPCとしては、十分高いスコアであると言っていい。

「PassMark PerformanceTest 8.0」ベンチマーク結果

○Core i5+256GB PCIe SSDの組み合わせがバランス◎

Core i7と8GBメモリを搭載した「VAIO Pro 13 | mk2」はそれなりに優れたベンチマーク結果となったのだが、以前の記事で検証したCore i3+4GBメモリの最小構成と比べ、各パーツの単体スコアはかなり向上しているものの、総合スコアが大きく上回るというわけではなかった。実際のところ、ネットでの調べ物やオフィスを使った文書作成程度なら最小構成でも十分なパワーを持っている。多くに人にとっては、CPUはCore i3でも十分だろう。

だがイザというとき――たとえばサイズの大きい画像や、膨大なデータを記録した複数のエクセル文書を扱うときなど――Core i3と4GBメモリの組み合わせでは馬力が足りない場面があるかもしれない。そんなときに備えるという意味で、上位のCPUを選ぶ手はある。
Core i7-5500UよりもCore i5-5200Uを選んだほうがコストパフォーマンスは高いが、少しでも高速化したいというのであれば、CPUにCore i7-5500Uを選びたい。

ストレージについてはSATA接続よりも高速なPCI Express x4接続のSSDを選んでおきたい。ファイル操作だけでなく、システムやアプリの起動なども高速化されるからだ。またSSDは容量が大きいほどアクセス速度が高速になる特徴もあるので、できれば256GB以上、予算が許すなら512GBを選ぶといい。自分の利用シーンを考えた上で、最適なパーツ構成に調整すると良いだろう。

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