くらし情報『水を調べるだけで生息する魚の種類が判別可能に - 千葉県立中央博物館など』

2015年7月22日 15:47

水を調べるだけで生息する魚の種類が判別可能に - 千葉県立中央博物館など

水を調べるだけで生息する魚の種類が判別可能に - 千葉県立中央博物館など
千葉県立中央博物館などの研究グループは7月22日、魚から体表の粘液や糞などともに水中に放出されたDNAを分析することで、DNAを放出した魚の種類を判定する技術を開発したと発表した。

同成果は千葉県立中央博物館の宮正樹 主席研究員、東北大学、東京大学、沖縄美ら島財団、神戸大学、龍谷大学、北海道大学からなる研究グループによるもので、7月22日に英科学誌「Royal Society Open Science」で公開される。

魚を含む生物の体表の粘液や糞などとともに放出されるDNAは「環境DNA」と呼ばれ、河川に生息するコイの生物量の測定や特別天然記念物であるオオサンショウウオの生息地の検出などに用いられている。環境DNAには特定の魚のDNAだけでなく、多様な生物のDNAが含まれる。これらを同時並行的に分析する技術は「メタバーコーディング」と呼ばれており、次世代シーケンサーを使ったシステムが、主に微生物を対称として確立されてきた。

同研究では、微量な環境DNAから魚の種類が分かる部分を選択的に増幅し、それを分析してDNAの塩基配列を読み取り、DNAを放出した魚の種類を判定することができる「魚類メタバーコーディング」

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