くらし情報『ダルビッシュメニューで鍛えられ、開花したソフトバンク・二保旭の成長物語』

ダルビッシュメニューで鍛えられ、開花したソフトバンク・二保旭の成長物語

ダルビッシュメニューで鍛えられ、開花したソフトバンク・二保旭の成長物語
2008年、福岡の夏。熱気が球場にあふれ、タレント球児が躍動した。

九州大会優勝の福岡工高・三嶋一輝(現DeNA)をはじめ、左腕では精密機械の飯塚高・辛島航(現楽天)、「制球よりも球速」の豪腕サウスポーコンビ、八幡高の竹下真吾(現ヤクルト)と自由ケ丘高の福地元春(現DeNA)がいた。右腕の長身素材型の福工大城東高・笠原将生(現巨人)も注目された。そんな中、九州国際大付高の二保旭(現ソフトバンク)は、線の細さが際立ち、当初の印象は薄かった。

○腹筋・背筋1,000回の日々で作った体

印象が薄かった理由の一つに、本格的デビューが3年春と遅かったことがある。高校3年間で体を作り上げ、3年夏でのサイズは182センチ70キロ。だが、それまではもっともっときゃしゃな体だった。
その体を鍛えた要因は、「ダルビッシュメニュー」だった。

当時、二保を指導した若生正廣監督(現埼玉栄高監督)が、二保の将来性や体格を見極めた上で、東北高監督のときに指導したダルビッシュ有(レンジャーズ)を育てた特別メニューを二保にも課した。10キロのロードワークと腹筋・背筋1,000回の日々に耐えた二保の才能は、3年春・北九州市長杯でようやく開花した。

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