「第1回囲碁電王戦」小沢一郎氏が最強ソフトに敗北、アマチュア江村氏は勝利
人間とコンピュータが囲碁で対局する「第1回囲碁電王戦」が16日、東京・日本棋院で開催された。
「第1回囲碁電王戦」は2月11日、16日の2日間にわたって開催されており、11日にはプロ棋士の張豊猷八段(32)と平田智也三段(19)が9路盤で「Zen」と対局。プロ棋士側の4戦全勝という結果に終わっている。
2日目となる16日は、アマチュア日本代表の江村棋弘氏が13路盤、政治家の小沢一郎氏が19路盤で、「第5回UEC杯コンピュータ囲碁大会」優勝などの実績を持つ世界有数の囲碁ソフト「Zen」と対局。碁盤の大きさが違うのは、Zenに「碁盤が小さいほど実力を発揮しやすい」という特性があるため。小さい碁盤を使うことで、Zenと人間側がほぼ互角になるよう調整されている。対局はすべて互先(コミ6目半)で、持ち時間は13路盤が30分、19路盤が60分。使い切ると一手30秒の秒読みとなる。
江村氏とZenは3番勝負となり、先に2勝した場合はその時点で終了となり三局目は行われない。小沢氏とZenは19路盤による一本勝負となる。なお、イベントの模様はニコニコ生放送で中継された。
対局の結果、江村氏は13路盤でZenを相手に2戦全勝。