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Android 5.0スマホを買ったのに、教科書的な記事と画面が違うのはなぜ?

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Android 5.0スマホを買ったのに、教科書的な記事と画面が違うのはなぜ?
●Android 5.0スマホを買ったのに……
Android端末を買ってみたけど、画面がニュース記事などと違うじゃないか!と思ったことはないだろうか。事実、いわゆるGoogle標準の「Androidの標準的なホーム画面」というものは、実はほとんど存在しないも同然だ。どうしてこんなことが起きるのだろうか?

○あれ、記事と違う!

これはNTTレゾナントが販売する「g02」(ぐーまるに)の画面だ。g02はOSにAndroid 5.0(Lollipop)を採用する端末だが、壁紙にLollipop標準のものが選べなかったり、日本語入力アプリがGoogle日本語入力ではなくiWnnだったり、「ホーム」「戻る」などのソフトウェアキーが表示されていないなど、いわゆる「Lollipopの教科書」的な記事を頼りに触ってみると、戸惑うことだらけだ。

こうした問題はSIMフリー端末だけでなく、キャリアが販売する端末でも起きている。端末を販売するメーカーごとにインターフェースが違ってはユーザーも混乱するばかりだろうが、現実には教科書通りのインターフェースを提供するAndroid端末のほうが少ない。

○Androidの標準インターフェースとは?

Androidの最新OSが登場すると、さまざまなニュースサイトなどで先を競ってその画面を紹介する。この時紹介される画面は、何も手が加わっていない「素の」Androidだ。
この「素のAndroid」が搭載されるのは、ほぼGoogleが直売する「Nexus」シリーズに限定されると考えていい。

Nexusシリーズは他社の端末と比べて、数カ月~半年近くも早く最新OSを搭載する、いわば実験台の環境だ。今でこそ「最新OSをいち早く体験できるハイエンド端末」として一般ユーザー向けにも入手しやすくなっているが、元々は開発者が自分のアプリを新しいOSで動かしてみて不具合がないか、最新OSの機能を正しく実装できているかを確認するための叩き台という位置付けだった。

事実、Nexusシリーズはグローバルな端末で、世界中で同じ端末を販売する。このため、例えばワンセグ/フルセグやおサイフケータイといった、日本独自の機能は実装されない。また、キャリア側で独自に実装している機能についても同様にサポートしない。従って、付属するアプリ類も最小限の、主にGoogle純正サービスを利用するためのものしか用意されていないわけだ。

●メーカーそれぞれの仕様がAndroidである
○メーカー製のAndroidはカスタマイズ前提

一方、Nexusシリーズとは数カ月の差で、各キャリア向けにサードパーティ製のAndroid端末が登場する。
これらの端末は防塵/防水やワンセグ、おサイフケータイ、ハードウェアボタン、指紋/虹彩認証などの独自機能を実装するべく、Nexusシリーズとは異なるハードウェア設計になっている。こうした追加/変更されたハードウェアへの対応は、端末メーカーが個別にドライバーソフトを書いたり、追加のアプリを開発するなどして、Androidを改変して対応させることになる。

こうしたカスタマイズの一環にはホーム画面の改変も含まれる。実はAndroidのホーム画面はひとつのアプリとして提供されており、アプリを入れ替えることでまったく別のインターフェースにすることができるのだ。キャリアであれば自社のサービスをホーム画面の目立つところに置いておきたいし、メーカーも自社の端末に合わせたデザインやテーマのUIを採用したい。ディズニーなどのコンテンツ提携型端末のホーム画面は、こうしたカスタマイズの極致と言えるだろう。いずれにしてもホーム画面が「メーカーそれぞれ」というのは、Androidの仕様のようなものだと割り切るしかない。

●Nexusシリーズでなければどうしたらいいのか
○ユーザーはどうすればいい?

冒頭に挙げた例であれば、たとえば壁紙については「諦める」しかなく、また「ホーム」「戻る」ボタンなどについては、g02などのようにハードウェアボタンで提供されているものの場合は諦めるしかないかもしれない(ただし、システム設定によってソフトウェアキーを表示できるかもしれない)。
日本語入力についてはGoogle日本語入力をあとからインストールすればいいので、それで対応するしかないだろう。

そもそもホーム画面が気に入らないという場合は、サードパーティ製のホーム画面アプリがたくさん配布されているので、その中から好みのものを選ぶといいだろう。

ちなみに、Nexus 5で採用された「Google Now」をスワイプひとつで即座に表示できる「Google Nowランチャー」がPlayストアで配布されている。これは外見上も動作も「Android標準」と言って差し支えのないレベルのアプリだ。また、Android 4.4以上で使えるため、まだLollipopにアップグレードできない端末でも使える。残念ながら壁紙などはそのまま使うしかないが、端末標準のインターフェースが気に入らない人は採用を一考してみてはいかがだろうか。

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