村上春樹×西島秀俊×濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』、カンヌ正式出品決定
西島秀俊主演、濱口竜介監督最新映画『ドライブ・マイ・カー』(8月20日公開)が、第74回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門に正式出品されることが3日、明らかになった。
同作は村上春樹の同名短編小説に惚れ込んだ濱口竜介監督の最新作。妻を失い、喪失感のなかで生きる舞台俳優・家福と、寡黙な専属ドライバー・みさきという孤独な2人が、愛車サーブを通して出会い、一筋の希望にたどり着くまでを描く。
今回、世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを競う部門として最も注目が集まる「コンペティション部門」に正式出品が決定した同作。同部門には毎年世界中の大御所監督たちが名を連ね、これまで是枝裕和、ケン・ローチ、ジム・ジャームッシュ、グザヴィエ・ドランなど世界の名だたる巨匠・名匠たちの作品が出品されてきた。2019年にはポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』がパルムドールに輝き、その後アカデミー賞も獲得するなど日本でも大きな話題となった。同部門の対象賞は、最高賞のパルムドール、グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞となる。
濱口監督にとっては、商業長編デビュー作『寝ても覚めても』(18年)