水中にお花畑も! 波の下に隠された美しすぎる世界 - 写真7枚
○青く輝くクラゲ(ブッシュレンジャーズ・ベイ/オーストラリア)
水上に頭を出し、ゆらりとくつろいでいるようにも見えるクラゲ。しかし、水面下ではこんなにも青く光っているらしい。強い毒を持っているそうだが、それでもじっと眺めていたくなる。
○笑うワニ(ハルディネス・デ・ラ・レイナ/キューバ)
地上からは、目と鼻とゴツゴツした背中しか見えないワニ。
そんなワニも、水面下では楽しそうに泳いでいるようだ。水中が心地いいのだろう。
○サメの一群(ハルディネス・デ・ラ・レイナ/キューバ)
水面をなでるように泳ぐサメ。人が手で水面を触るように、サメも水上の空気を触れてみたくなるのかもしれない。
○魚たちの草原(ブッシュレンジャーズ・ベイ/オーストラリア)
魚たちにとっては、水のあるところ全てがフィールド。ゆらゆら揺れる水草の草原を眼下に見ながら自由に泳ぎ回るのだろう。
○海の花(ポート・ケンブラ/オーストラリア)
広大な空の下、海の中で赤く色付くイソギンチャク。イソギンチャクは英語でSea Anemone(海のアネモネ)とのこと。
また、一説によるとアネモネの語源は「風の娘」なのだそう。風のように流れる波に揺れる花というわけだ。
○銀色の魚(場所不明)
水中だからこそ許される銀色のうろこ。キラキラと輝かせて海を泳いで行く。
○夕暮れ時(ブッシュレンジャーズ・ベイ/オーストラリア)
夕暮れ時のクラゲは2つの顔を持つらしい。水上はオレンジ色の光を受けた氷のようで、水中は青いリボンのような触手を伸ばす。
これらの写真を撮影したのは、野生動物や水中の写真家であるMatty Smith氏。Smith氏にとって、ダイビングでもっとも魅了される瞬間は、頭を水面下に沈めてゴーグルが水に覆われていく時なのだとか。
水中へと滑り込んでいく、その次に何が待っているのか分からない緊張感はとても魅惑的とのこと。それがこの、半分が水上、半分が水面下という作品を撮るようになった理由なのだそう。これらの作品を眺めていると、海に潜る瞬間の、そのワクワクまで伝わってくるようだ。
このほかの「波の下に隠された美しすぎる世界」はオリジナルサイトを参照。
※写真/記事提供: Bored Panda
※Matty Smithウェブサイト
○筆者プロフィール: 木口 マリ
執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。