スターデジタル、Android 5.1搭載のSIMフリースマホ3機種を発表 - 価格は約2万円から
中国のスターデジタルは28日、オリジナルブランド「ONE-FIVE」のSIMフリースマートフォン3機種を日本市場に初投入すると発表した。家電量販店などで10月1日以降、順次販売を開始する。本稿では、都内で開催された記者説明会の模様をお伝えする。
○3モデルの概要
記者説明会の会場には、3モデルの実機が展示されていた。ハイスペックの「F1シリーズ」には、5インチの「F1」(想定価格34,800円 税抜)と、5.5インチの「F1L」(同39,800円)の2モデルをラインナップ。ディスプレイのピクセル数はともに1920×1080(フルHD)で、OSにはAndroid 5.1を搭載。カラバリはダークブルーとホワイトの2色で展開する。発売日はいずれも10月1日となっている。
F1のサイズ/ 質量は143×70×6.8mm/ 約130g、F1Lのサイズ/ 質量は153×77×6.9mm/ 約135g。F1およびF1Lには、ハイクオリティサウンドを実現するSOUL Electronics社製の高性能イヤホン「Mini」が同梱される。
低価格でシンプルな操作が特徴の「C1シリーズ」からは、5インチ(1280×720 HD)の「C1」(同19,800円)を用意。カラバリはブラックとゴールドの2色で展開、OSにはAndroid 5.1を搭載している。11月1日に販売が開始される予定。
●ハイエンドは納得してもらえる価格に
○日本にはハイエンド機を投入
記者説明会には同社CEOのデイヴィッド・キム氏が登壇。会社および新製品の概要を説明した。スターデジタルは2011年に中国の深セン市に設立された会社で、これまで主に南米やロシアを中心にモバイル端末を提供してきた。
2012年にはフィーチャーフォンの製造を開始、2013年にはスマートフォンの開発および製造を開始。2014年にはタブレット端末の開発を開始している。ONE-FIVEブランドには、5つのコンセプト「多彩、若さ、自由、喜び、信頼」が結晶するという想いを込めたという。
F1 シリーズは、ハイスペックモデルとして訴求していく。CPUにはオクタコアプロセッサ(1.5GHz)を搭載、メインカメラは1,300万画素となっている。キム氏は「使いやすいUI、フルHDの綺麗なディスプレイ、スリムで美しいボディなどがF1シリーズの特長。ハイエンドながら納得していただける価格設定にした。小売価格にして8,800円のイヤホンも、アクセサリーとして同梱した」と話し、日本市場での展開に期待を寄せた。
C1シリーズのC1は、ローコストと高性能を両立させたモデルとして訴求。シニア層でも簡単に使用できる「シンプルメニュー」モードを搭載、オリジナルクリアケースも同梱させる。設立から4年という短期間で、すでにグローバルに展開しているスターデジタル社。同社では今後、日本、香港、中国、メキシコ、スペイン、ロシアなどの市場ではハイエンド機を中心に展開していく考えだという。
●MVNOとの連携は? 対応周波数は?
○格安SIMサービスとのセット販売はある?
記者説明会の最後に、キム氏が記者団の質問に回答した。販路、および格安SIMサービスとのセット販売について聞かれると、同氏は「日本市場では、家電量販店などの小売店を通じて販売していきたい。MVNOとの協力も近い将来、考えている」と回答した。
NTTドコモが展開している、周波数800MHz帯(Band19)に対応していないことを問われると、キム氏は「技術的な質問に関しては、後でスタッフを通して詳細をお伝えしたい」として、その場での回答を避けた。
このタイミングで発表した理由を聞かれると「日本市場ではSIMロック解除の義務化が決まり、いまが参入のチャンスと捉えた。SIMフリー市場が盛り上がれば、我々のブランドもある程度のポジションを獲得することができる。弊社はスタートアップ企業のように、柔軟性とスピードをもって取り組める。日本市場に注力できるのも強み」と話した。
F1シリーズ、C1シリーズはすでに他の国でも展開しているのか、との問いには「中国で出荷してから、数か月後に日本でも展開できることになった。ほぼ同時期と言えるタイミング。F1シリーズ、C1シリーズは香港、中国、日本などで展開していく」と回答した。