2015年8月3日 11:00
Pythonで学ぶ 基礎からのプログラミング入門 (11) 知っていると便利な「型」について学ぼう
第4回、第5回でPythonの基本的な型について学びました。今回はその続きとなる回です。今回扱うのは必ずしも使う必要はないものの、知っていると便利な型です。具体的には「タプル」、「セット」、「辞書(マップ)」、「関数型」となります。
○タプル
リストという型がなぜ存在するのか覚えていますか。ひとつの型のなかに任意の数の複数のデータを格納できると便利だからでしたね。たとえば「生徒たちの成績を格納する」といった目的で利用されます。タプルもリストと似ていて、ひとつの型のなかに複数のデータを格納します。
ただ、その目的は異なっていて、「決まった数の複数のデータがひとつの意味を持つもの」にタプルは使われます。
例をあげて説明しましょう。お店の会員情報というものをデータで表現することを考えてみます。単純に文字列としてすべてを含めてしまってもいいのですが、以下のような複数の要素で表現したほうがプログラムで使いやすそうですね。
氏名
生年月日
住所
文字列の中から生年月日を抜き出したりするよりも、「Aさんの住所 -> 東京都…」というようにパッと取り出せる方が便利です。
タプルは上記のような複数のデータをひとつにまとめるための型です。