2015年8月4日 14:19
BMWらドイツ自動車メーカー3社、Nokiaから地図・位置情報の「HERE」を買収
フィンランドのNokiaは現地3日、デジタル地図・位置情報サービス「HERE」をAUDI、BMW Group、Daimlerの3社に売却することを発表した。金額は28億ユーロ。自動車メーカーらは自動運転車の重要な技術としてHEREを活用する。
HEREは、Nokiaが2007年に買収したNAVTEQ、2006年に買収したルートプランニングの独Gate5などの技術を土台とするデジタル地図、ナビゲーション、位置情報サービス。約200カ国の地図を持ち、90以上の国で音声ガイドによるナビゲーションを利用できる。このほか、多数の国で渋滞情報、屋内地図なども利用可能。Microsoftのスマートフォンのほか、Android、iOSなどのモバイルプラットフォームにも対応しており、Samungもユーザーの1社となっている。BMW、Oracleなどの企業顧客も持つ。
デジタル地図事業は、携帯電話で利用するサービスを強化するという当時のNokiaの戦略に基づくものだった。その後、Nokiaは携帯電話事業をMicrosoftに売却し、無線インフラ、HERE、知的所有権と先進技術開発の3事業部を柱としてきた。