西田敏行が流暢な英語で日本の精神を語る『終戦のエンペラー』 - iTunes Store 今週の映画 2015/08/05
○日本人が描かなかった日本の戦後
数々の映画やドラマで日本の歴史を動かしてきた西田敏行が、今度は終戦後の日本でGHQを動かしますよ。今週の映画『終戦のエンペラー』は、昭和天皇が戦犯として裁かれることがいかにして回避されたのか、史実をもとに描いた作品です。
天皇に戦争責任はあるのか、その調査を命じられたGHQの将校 ボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)を主人公に、様々な人物の証言を集めながら真実に迫るストーリー。西田敏行はフェラーズの恋人だった日本人女性の伯父で、陸軍大将という役どころです。戦前、日本の精神性について研究するフェラーズに数々の指南を与え、彼が日本を理解する鍵となります。この他、優秀すぎる通訳・高橋や、フェラーズを論破する近衛文麿など、日本人俳優演じるキャラクターも見所です。
アクションどころか発砲のひとつもなく、近年のハリウッド映画としては異様に地味な作品ですが、日本ではタブー視されるようなテーマを堂々と描いてくれたおかげか、米国では奮わなかったものの日本ではそこそこのヒット作となりました。8日からは、同じく戦争終結を日本の視点で描いた『日本のいちばん長い日』が公開されます。両方を比べて見ても面白いかも!
(作品紹介)
>> 1945年8月30日、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)を引き連れたマッカーサー元帥が、第二次世界大戦で降伏した日本に降り立った。直ちにA級戦犯の拘束に乗り出した彼は、知日家であるフェラーズ准将に、ある極秘任務を命じる。それは「この戦争における天皇の役割と、戦争の真の意味での責任者を10日間で突き止めろ」という内容だった。日本人女性と恋に落ちた過去を持ち、日本文化をこよなく愛しているフェラーズは、この任務を通して崩壊寸前の日本を助けようと決意。さっそく東條英機元首相を始め、日本の元要人たちに次々と接触していく。だが連合国やマッカーサー、さらに日本側の思惑が複雑に絡み、調査は予想以上の困難を強いられていく……。
果たして戦争を始めたのは誰なのか? 終わらせたのは誰なのか? そして、崩壊した日本の新たなる礎は、いかにして築かれたのか? 日本の運命を決定づけた知られざる物語が今、始まる。
つながり作品
主人公 ボナー・フェラーズを演じたマシュー・フォックスは、テレビドラマ『LOST』シリーズのジャック役でご存じの方も多いでしょう。映画の出演作を調べてみると、2012年の『終戦のエンペラー』に続き、2013年に『ワールド・ウォーZ』(トム・クルーズ主演)……って! 太平洋戦争後の日本で地味に歴史サスペンスを演じた後は、ゾンビ相手に世界大戦ですよ。次は米軍特殊部隊員としてのフォックスの派手な活躍を楽しんでください。
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