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スマホじゃない、専用機の魅力 - 格安SIMカード運用に最適なSIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN」

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スマホじゃない、専用機の魅力 - 格安SIMカード運用に最適なSIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN」
格安SIMカードのなかには月々の料金が1,000円を切るものも多くありますが、スマホとタブレットの2台ぐらいならまだしも、PCや携帯ゲーム専用機なども含めてすべての端末にSIMカードを挿入したら、台数分通信コストが増えて元の木阿弥です。

そこで今回ご紹介したいのが格安SIMカードで利用可能なSIMフリーモバイルルータ「Aterm MR04LN PA-MR04LN」(以下、MR04LN)。格安SIMカードを装着したモバイルルータを複数の無線LAN機器で共有することで、さらに通信コスト節約が図れちゃうわけです。

「MR04LN」はSIMフリーというだけでなく、下記のように3キャリアのLTEの主要周波数帯をカバーしています。

MR04LNの対応バンド

3キャリアの対応LTEバンド(2015年8月5日現在)

■色地のセルはMR04LNが対応しているバンド※旧ワイモバイル、WCP含む

「Aterm MR04LN 接続確認済LTE/3Gサービス事業者リスト」に掲載されているとおり、国内14事業者、海外8事業者(国際ローミング)の通信サービスで動作が確認されています(8月5日時点)。

というわけで、非常に広い周波数帯をカバーした「MR04LN」は、格安SIMカードで運用するのに適したSIMフリーモバイルルータと言えるのです。

また日本国内で販売されているモバイルルータとしては珍しく、デュアルSIMに対応しているのも本製品の売りのひとつです。

デュアルSIMによって、たとえば、従量制の高速なSIMカードと、低速ですが定額制のSIMカードを両方挿したまま、用途に応じて使い分けることができるわけです。
SIMカードの切り替えには本体の再起動が伴いますが、所要時間は実測約1分10秒。こまめな切り替えがストレスになるほどの時間はかかりません。仕事用とプライベート用、海外用と国内用という使い分けも便利そうですね。

タッチパネル対応の大型ディスプレイを採用しているおかげで、セットアップはほとんどスマホ感覚です。初めて電源をオンにしたときは設定ウィザードが起動して、無線LAN設定とAPN設定を一連の流れで行えますし、主要格安SIMカードであれば最初からAPN設定が登録されています。無線LANルータや、格安SIMカードのセットアップを試したことがある方なら、10分とかからず設定が終了するでしょう。「MR04LN」は、下り300Mbps、上り50MbpsのLTE-Advancedをサポートするうえ、5GHz帯11acの2ストリーム(2×2)に対応し最大867Mbpsで通信可能と、パフォーマンスのスペックも際立っています。

しかし今回、埼玉県さいたま市の筆者の自宅で計測したところ、手持ちのSIMカードでもっとも速度が速かったのはワイモバイルで、最高12.638Mbpsという結果でした。
カタログスペックからは物足りない結果となりましたが、実効通信速度は挿入したSIMカード次第で大きく変わります。また計測場所、時間帯にも数値が左右されますので、次回のレビューで改めて計測したいと思います。

スマホでテザリングを利用するのが一般的になった現在、モバイルルータを手放した方も多いかもしれません。しかし、格安SIMカードでモバイルルータを安価に運用できるようになった今こそ、手探りの電源オンが可能で、通話やメール・メッセージ・LINEなどのためにバッテリを温存する必要のないモバイルルータは、スマホ以上に道具として使い倒せるのではないでしょうか?

次回は「MR04LN」に複数のSIMカードを装着して実効通信速度や連続動作時間などを計測し、モバイルルータとしての使い勝手に迫ります。

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