愛あるセレクトをしたいママのみかた

日立、高級炊飯器「ふっくら御膳」説明会 - 内釜は軽く、洗うパーツは少なく

マイナビニュース
日立、高級炊飯器「ふっくら御膳」説明会 - 内釜は軽く、洗うパーツは少なく
●ご飯のおいしさも大事だけど使いやすさも大事
日立アプライアンスは、「炊飯器・オーブンレンジ個別説明会」を開催した。説明会では、8月4日に発表された高級炊飯器「ふっくら御膳 RZ-WW3000M」(以下、RZ-WW3000M)で炊いたご飯や、7月発売の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-RY3000」(以下、MRO-RY3000)で作った料理の試食体験も行われた。

○新「ふっくら御膳」は使いやすさにもこだわった

説明会の冒頭では、日立アプライアンス 家電事業部 商品計画本部 キッチン商品企画部の伴秀樹氏が、新型炊飯器のRZ-WW3000Mの開発背景について説明した。日立アプライアンスの調査によると、いわゆる高級炊飯器を購入した人が、炊飯器を購入する時に重視した機能は、1位が「おいしさ」、2位が「内釜」、3位が「使いやすさ」という結果になったという。また、実際に使ってみて感じた不満点の1位には、「手入れのしにくさ」が挙がった。一方、購入時に重要視される「内釜」についての不満はほとんどない。そこで、日立アプライアンスではおいしいご飯が炊けるのはもちろん、使いやすさにもこだわった炊飯器を開発したという。

○内釜が約40%軽く

伴氏によると、ご飯の甘みやモチモチとした食感に必要なのは「蒸らし」を高温で維持すること。
しかし、蒸らし段階ではすでにご飯が水を吸いきっており、釜内には余分な水分がほとんどない。このため、蒸らし時にヒーターで加熱すると、ご飯が焦げ付いてしまう。こういった事情で、現在多くの高級炊飯器は「内釜の蓄熱性を高める」ことを重要視。その結果、内釜は大きく、厚くなる傾向にある。

RZ-WW3000Mには、1.2気圧の圧力をかけながら高温スチームを発生させる「圧力スチーム」機能を搭載。沸点を105度に上げた状態で高温スチームを発生させて蒸らし温度を維持する。内釜の周囲を真空断熱材と空気断熱層で囲む「全周断熱構造」のおかげで熱が逃げにくいため、RZ-WW3000Mの内釜には蓄熱性がほとんど必要なく、上下の炊きムラを抑えるために伝熱性のほうが重視される。RZ-WW3000Mでは内釜の素材として、伝熱性に優れたアルミ合金を採用したことで、ご飯のおいしさを犠牲にすることなく、内釜重量で約720gを実現した。
約1,200gだった従来モデル「RZ-VW3000M」の内釜に比べて、約40%軽量化した。

日立アプライアンスは、内釜で米を研ぐ際、人間の上腕筋と橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)にかかる負荷を筋電計で数値化した。その結果、従来モデルRZ-VW3000Mの内釜と比較すると、内釜を持ち運ぶ際で約3割、洗米時で約2割、負担を減らせたという。説明会では、実際に洗米できる体験も。従来モデルと新モデル、両方で洗米した参加者からは「新モデルのほうが軽い」という声が聞かれた。

米の浸し時間・温度、蒸らし時間を調整することで、「もちもち感1」から「もちもち感3」まで3段階の炊き分けができるようになった。「もちもち感1」は酢飯やカレーなどに適した食感で、「もちもち感2」は標準の炊きあがり、「もちもち感3」は炊飯に90分ほど時間がかかるものの、ご飯の甘みが強く感じられる炊きあがりになるという。また、ご飯のかたさは水分量で決まるため、内釜には水位を3段階で加減できる「おこのみ水位線」を設けた。


●片付けも簡単なほうがいい
○片付け効率が大幅にアップ

また、炊飯器の不満点である「手入れのしにくさ」を解消するため、「蒸気口一体型内ふた」を採用した。従来モデルのRZ-VW3000Mでは、本体内部の内ふたのほか、本体外側にある蒸気口を取り外して毎回洗わなくてはならず、炊飯終了後は内釜、内ふた、蒸気口と、複数のパーツをシンクに持って行く必要があった。

この手間を減らすために、RZ-WW3000Mでは、炊飯器内側の内ふたと外側の蒸気口を一体化させた「蒸気口一体型内ふた」を開発。炊飯終了後は、内釜と蒸気口一体型内ふたの2パーツだけを持ってシンクに移動できる。

日立アプライアンスがモニター実験をしたところ、パーツを炊飯器から外してから、洗って、再び炊飯器に取り付けるまでの時間は、従来モデルでは119秒だったのに対し、RZ-WW3000Mでは80秒と約70%に短縮できた。

炊飯器の外側に蒸気口を配置していると、毎回洗わなくてはならないパーツであるにもかかわらず、洗い忘れる人も多かった。これを内ふたと一体化したことで洗い忘れを減らせるという効果も見込める。

RZ-WW3000Mは従来モデルに引き続き、炊飯時に発生する蒸気を蒸らし時や保温時のスチームとして再活用する「給水レス オートスチーマー」機能を搭載。
このため、蒸気がほとんど炊飯器から漏れない。伴氏によると、高級炊飯器の2015年モデルで蒸気レスを採用しているのは日立アプライアンスの炊飯器のみであり、大きなアドバンテージだと考えているという。

○Wスキャンの解凍機能も体験

説明会では、過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-RY3000」の体験試食会も行われた。MRO-RY3000最大の特徴は、食材の重さと温度を両方センシングし、適切な温度に加熱できるという「Wスキャン」システム。そこで、会場では少量の牛乳を60度に温める実験と、200gのミンチ肉を解凍する実験が行われた。

また、MRO-RY3000は「ふ」や「はんぺん」などを肉の代わりに使用する「ヘルシーメニュー」も自動調理コースとして搭載している。説明会の最後には、MRO-RY3000で解凍したミンチで作った煮込みハンバーグと、肉の代わりにちくわを使った「ちくわのチンジャオロウスー」も振る舞われた。

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード