東京都・渋谷で、名画がモチーフの立体を独自の技法で平面化する作家の個展
同展は、日月山水図屏風をモチーフとした未発表の作品や、モネの睡蓮をモチーフとした穏やかな色調が美しい連作など、山田純嗣の新作、近作を中心に展示・販売するもの。山田氏の作品は、名画をモチーフとし石膏で作った立体を、さらにインタリオ・オン・フォトという独自の技法で平面にすることにより完成されている。この技法は、プリントした写真にトレーシングペーパーを重ねドローイングし、PCにスキャン。転写紙を銅版に重ね転写後、腐食・エッチングを重ねて版を作成するというもので、その一つ一つの工程が画面の中で重なり合って見え、絵画と自らの立ち位置・視点を次々に転換する運動を誘発するということだ。
また、会場ではインスタレーションも行い、空間全体で魅力を感じることができる構成となっている。
また、関連企画として、写真・版画・ドローイングなど様々な技法を組み合わせる「インタリオ・オン・フォト」について山田氏がレクチャーする「アーティストレクチャー」が開催される。開催日時は8月22日14:00~(1時間程を予定)。事前予約不要、参加費無料。