くらし情報『スカイマーク再建でANA案が圧勝となった背景 - 再建に寄せる各社の思惑』

2015年8月7日 08:48

スカイマーク再建でANA案が圧勝となった背景 - 再建に寄せる各社の思惑

スカイマーク再建でANA案が圧勝となった背景 - 再建に寄せる各社の思惑
●ANA支援案で想定されるメリット - 「A380」はあり得るのか
迷走したスカイマーク再建問題は、8月5日の債権者集会でANA支援案が大差の勝利を収め決着した。今後は本筋の再建計画がどう策定され実行されるかに焦点が移るが、これまでの一連の動きを整理することで残る問題の所在を明らかにし、スカイマークの今後を見ていく上での視点を整理してみたい。

○なぜ対抗案提出という異常事態になったのか

債権者集会の結果を見てみると、ANAが支援するスカイマーク案への賛成は議決者174人中135.5人、議決権総額の60.25%となった。一方、デルタ航空が支援するイントレピッド案への賛成は債権者37.5人、債権総額は38.13%にとどまった。その前に、そもそもなぜこのように再生案が2つ並ぶ事態になったのだろうか。

インテグラル、スカイマーク、ANAホールディングス、金融団の4社合意ですんなりまとまるかに見えた再建案が急転したのは、最大債権者と称する米・航空機リース会社のイントレピッド・アビエーションがANAから同社機材の引き受け拒否を受けたことが一因だろう。そこでイントレピッドはANA支援案に反対し、機材を活用できる別スポンサー探しを始めた。

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