2015年8月9日 09:30
どうして端末によりAndroid 5.0対応の違いが出るの? - いまさら聞けないAndroidのなぜ
多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「どうして端末によりAndroid 5.0対応の違いが出るの?」という質問に答えます。
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Android端末は、Google主導で開発したシステムソフトウェア(OS)を端末ベンダーそれぞれがカスタマイズをくわえる、という流れで生み出されます。OSのアップデート計画はGoogleが策定するもので、メーカーに対し数年先の具体的な開発スケジュールが確約されるわけではありません。
そしてAndroid OSは、他のスマートフォンOS、具体的にはiPhoneに採用されている「iOS」との激しい機能競争に晒されています。スマートフォンはハードウェア面の進歩にも著しいものがありますが、OSが高い処理性能やセンサー類のサポートを要求するため、発売から短い期間で陳腐化してしまいます。
Apple単独でOSから端末の仕様までコントロールできるiPhoneと比較すると、複数の企業を横断するためOSとハードウェアの開発ロードマップを同期させにくいAndroidは、どうしても長い利用期間を見据えた端末開発が難しくなります。