暑いし、休みはクールでダークなヒーローに浸る! - iTunes Store 今週の映画 2015/08/12
○苦悩するヒーローを描き切った三部作完結編
今週の映画は、バットマンシリーズ最大の衝撃作といえる『ダークナイト ライジング』です。『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』に続く「ダークナイト」三部作の完結編。前作から8年後、バットマン(クリスチャン・ベール)は街の英雄 ハービー・デント(アーロン・エッカート)殺しの犯人とされ、引きこもり生活を送っていたバットマンの中の人 ブルース・ウェインは、今回の敵・ベイン(トム・ハーディ)が仕組んだ株の不正操作により大富豪から一夜にして一文無しに……。
大ヒットシリーズ完結に相応しくたっぷりお金のかかった映像で、巨大なセットの建設や、ウォールストリートを占拠してのエキストラ撮影、そして実物大のビークルなど、CGかと思ったシーンがメイキングムービーを見ると実物セットだったりして驚かされます。
前作の敵・ジョーカー(ヒース・レジャー)はジワジワと精神を締め上げる不気味な存在でしたが、今回はかなり物理寄り。バットマンもそれに腕力で対抗しますが、最後は街の危機をどうやって救うのか。
そして、なぜ完結なのに「ライジング」なのか。ぜひ見事なシリーズ完結を確かめてください。まだ見ていないという方は前作2本も併せてどうぞ!
(作品紹介)
>> ダークナイト(=バットマン)が夜の闇に消え、一瞬にしてヒーローから逃亡者となってしまったあの夜から8年。地方検事ハービー・デントの死の責任を一身に背負い、ダークナイトは、ゴードン市警本部長(ゲイリー・オールドマン)とともに目指した大義のために、すべてを犠牲にした。その嘘はしばらくの間、うまくいった。犯罪防止のために制定されたデント法の重圧を受け、ゴッサム・シティーにおける犯罪活動がことごとく潰されたからだ。そんななか、ひとりの狡猾な泥棒の登場をきっかけにすべてが変わる。猫のようなしなやかさをもつその怪盗は、その犯罪の真意も謎に包まれていた。
しかし、ゴッサムとダークナイトにとっての真の脅威は、覆面テロリスト、ベインの出現だ。ゴッサムを恐怖のどん底に陥れるベインによって、ブルース・ウェインは自ら課した"潜伏期間"を切り上げざるを得なくなる。そして再びケープとマスクを身にまとうのだが、ダークナイトでさえも、ベインを倒すことはできないかもしれない……。
つながり作品
クリストファー・ノーラン監督によるダークナイト三部作はこれで完結しましたが、同じヒーローが何度もリブートするハリウッドのこと。当然新作の噂もあります。現時点で確実なのは、来年3月に公開される『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』です。
これはスーパーマンを主人公にした『マン・オブ・スティール』(2013年)の続編にあたるもの。地球で育った異星人 カル=エル(クラーク・ケント)/スーパーマンは、メトロポリスを守る存在になりますが、いつしかその強大な力は脅威と恐れられるように。
その力に対抗しようと現れるのがバットマンです。二人の戦いはやがて、DCコミックのヒーローが集合するジャスティス・リーグへ! これはスーパーマンの生い立ちを見ておかなくては!