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山岳写真家と行く白馬トレッキング、キヤノン PowerShot G3 Xを手に撮影体験

マイナビニュース
山岳写真家と行く白馬トレッキング、キヤノン PowerShot G3 Xを手に撮影体験
●紫外線が強い山の上、EVFがあると撮りやすい
2015年8月8日・9日の両日、長野県白馬村の白馬村ウイング21を会場に行われた「Mt.FESTA2015 in 白馬」において、「PEAKS山大学×キヤノン PowerShot G3 X 体感イベント」が開催された。

同イベントは、参加者が山岳写真家の杉村航氏とともに白馬の山でトレッキングを楽しみ、同氏のレクチャーを受けながら山々の風景や高山植物の撮影を体験できるというもの。参加者にはキヤノンのプレミアムコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G3 X」が1人1台貸し出され、トレッキングの最中、存分に撮影することができる。

PowerShot G3 Xは35mm判換算24~600mmと広角から超望遠まで一本でこなせる高倍率ズームレンズを持ち、防塵・防滴性能も備えることで、山歩きに適したキヤノンの新製品だ。CMOSセンサーのサイズは、レンズ一体型のカメラにおいては大型の1インチ。人気の高倍率ズーム機と高級コンパクト機の長所を併せ持っている。

○紫外線が強い山の上、EVFがあると格段に撮りやすい

筆者は9日のイベントに同行した。この日の参加者は5人(男性4人・女性1人)。
前日は6人とのことだったので、両日合わせて11人となる。講師の杉村氏や他の参加者と交流しながらトレッキングと写真を楽しむにはちょうどよい規模だと思う。

参加者たちは午前10時に「Mt.FESTA2015 in 白馬」のPEAKS山大学ブースに集合。最初にG3 Xの使い方について説明を受けた。

1人1台用意されたG3 Xには、あらかじめEVF(電子ビューファインダー)が取り付けられている。山の上は紫外線が強いためまぶしく、カメラ背面の液晶モニターは思いのほか見づらいことがある。EVFがあると、構図の確認やピント合わせ、画面上の情報チェックなどに便利だろう。もちろん高山植物を撮影する際にも、角度を変えて上から覗き込めるEVFがあれば格段に撮りやすくなる。


午前10時半、バスに乗り込んだ一行。まず向かうは白馬五竜テレキャビンとおみ駅である。ここからゴンドラに約8分揺られて標高1515mのアルプス平駅まで一気に上がり、さらにアルプス展望リフトに乗り継いで約8分、アルプス平自然遊歩道に着いたのがおおよそ午前11時頃だった。標高約1,600m。高所とはいえ、8月上旬のいちばん暑い時期。山の上は、陽射しがきつい。この日は幸か不幸か雲もほとんどない晴れだったから、強烈な直射日光が顔に腕にと刺してくる。谷間から吹き上げてくる風はさすがに涼しいものの、陽射しの存在感のほうがはるかに強く、汗も次から次へと噴き出してきた。
外界から持ってきた1.5リットルの水分で足りるのか、不安になった。

リフトを降り、トレッキングコースを歩き始めてすぐ、地蔵の頭(1,676m)に到着。頂には、お地蔵様が埋め込まれた地蔵ケルンが立っている。ここからは、いまゴンドラとリフトで登ってきた麓の景色を一望できるのに加え、間近に迫る白馬連峰の見晴らしも大変素晴らしい。

上昇気流に乗ってパラグライダーが多数浮かんでいた。G3 Xの強みである望遠端600mmのズームを使えば、パイロットの姿までがよくわかることも。下から撮られていることを知ってか知らずか、パラグライダーがひとつまたひとつとカメラを構える私たちのほうに近づいてきた。レンズを通し、表情まで見えたような気になる。


そこから目的地の小遠見山(2,007m)までは、大人が通常ペースで歩けば1時間半ほどのルート。ただし今回は真夏で陽射しが強く、暑いことから、先導する杉村氏は参加者の体力を考えて休みを頻繁にとりつつ、ところどころで写真も撮りながら、2時間ほどかけゆっくりと歩いた。

標高差にして400mほどだが、往路はほぼずっと上りになる。途中、木々に覆われた区間もわずかにあるものの、概ね太陽にさらされているので、強烈な直射日光がやはりキツイ。

●24-600mmの高倍率ズームで雪渓も高山植物も
○24-600mmの高倍率ズームで雪渓も高山植物も

名古屋から中学1年の息子さんと一緒に参加した水谷さん(40代男性)はこの夏、3週連続で山に出かける。その3週の真ん中が今回のイベントだそうだ。筆者よりもはるかに山慣れしていると思うのだが、上りはやはり厳しそうで、休憩を多く取りつつマイペースで登る。にもかかわらず、折々の撮影ポイントでは誰よりも積極的に風景や植物の写真を撮っていた。


「私はいつも、人の倍くらい(登るのに)時間がかかるんですよ。山を下りるといつも、もう山なんか登らないぞと思うんですが、またすぐ計画してしまいます」

それこそ山の魔力というべきか。ちなみに、今回の参加者は、みなさん共通して山好きだった。中学1年の水谷さんの息子さんはまだまだこれからだろうが、お父さんの様子を見ていると、きっと彼も将来山好きになること間違いなしだろう。

宇都宮から参加した菊地さん(30代男性)は、自動車メーカーで開発を担当する。もともと仕事でカメラを使うことが多く、PowerShotも業務で使用していたそうだ。プライベートではフルサイズの一眼レフを使っており、カメラに詳しい。山好きも写真好きも父親譲り。
重い撮影機材を背負ってよく出かける。冬の日光で、早朝から氷瀑を撮ることもあるという。

菊地さんは、G3 Xの高倍率ズームに加え、露出補正をダイヤルで行える操作性と、グリップ感の良さが気に入っていた。いつもは花を撮ることは少ないというが、この日は高山植物に惹かれている様子だった。

ほぼ2時間かけ、一行は目的地である小遠見山の頂上に着いた。頂上は陽射しは相変わらず強いものの、涼しい風が吹き上がってきて、実に爽快な気分になる。時刻は午後1時。ここでお昼休憩となった。


頂上からは西に堂々とした姿の五竜岳(2,814m)が鎮座し、目を南に移すと鹿島槍ヶ岳(2,889m)のカクネ里の大雪渓がよく見える。ともに日本百名山に選ばれている山だ。転じて東側は、1,300m下方の白馬の町々まで遮るものなく見通せる大パノラマ。北には新潟県の山々までが見渡せた。

東京・国分寺から参加した荘司さん(30代男性)は、もともと山が好きで、地元に近い雲取山など奥多摩の山に登ることが多いという。写真はそれほど凝っているわけではないが、今回はなかなか近づけないところもG3 Xの高倍率ズームで撮れたのが楽しかったそうだ。

帰り道は下りなのでラクラク。道すがら見つけた花々を、杉村氏のガイドのもと、参加者たちは夢中になってカメラに収めていた。

午後4時半頃、「Mt.FESTA2015 in 白馬」の会場に戻る。それぞれ写真を3枚ずつ大判プリントしてくれるサービスが用意され、参加者たちはこの日の撮影の成果を液晶モニターでチェックしては、お気に入りの写真を見つけ出していた。

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