2015年8月17日 17:53
常に最新の状態となるWindows Insider Programを再考する(前編) - 阿久津良和のWindows Weekly Report
○開発に参加できるWindows Insider Program
MicrosoftはWindows 10リリースに至るまで、「Windows Insider Program」(以下、WIP)を実施してきた。プレビュービルドで発生した問題や機能に対する意見を収集し、Windows 10の開発に大きく役立てているのは、同プログラム参加者やプレビュービルドの変化を見てきた方なら理解できるだろう。
WIPの目的を語るうえで欠かせないのが「Windows as a Service」というキーワードだ。Windows 8.x以前のように数年に一回進化するプロセスを改め、Windows 10は常に更新・進化するOSとなることを意味する。だが、必ずしも変化を求めるユーザーばかりではないため、MicrosoftはCB(Current Branch)やCBB(Current Branch for Business)といったアップデート提供モデルを生み出した。
そこで重要になるのがCBよりも前に位置する「WIPB(Windows Insider Preview Branch)」である。Windows 10に新機能やセキュリティホールを塞ぐ更新プログラムを適用し、安定性やユーザー評価を得るためのモデルだ。