2015年8月18日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (24) 兼業漫画家とLINEスタンプ
今回のテーマは「LINEスタンプの制作」についてである。
まず、私はLINEを使っていない。LINEはFacebook以上のリア充ツールという印象だからだ。Twitterがたとえフォロワー0でも延々ひとりごとを言い続けられるのとは対照的に、LINEはなんと相手がいないと使えないのである。これがリア充以外の何だというのであろうか。
しかし昨今の若者にとって、LINEは主要連絡ツールになっているようで、高校などに入学する前からネットで「この春〇〇高校に入る人つながりましょう」と募集をかけ、あらかじめLINEグループを作ってしまうらしい。
恐ろしい世の中である。私がそんな時代に生まれていたら、戦国時代より早く死んでいる。
いや、戦に行く前から勝負が決しているあたりそれ以上にシビアだ。もはや今の高校生にとって、スマホを持たずに学校へ行くというのは全裸で出陣するようなもので、どこからともなく「そんな装備で大丈夫か?」という声が聞こえてくるぐらいの行為なのだろう。
じゃあ、スマホを持たせてもらえない学生はどうしているのか。死ぬしかないのか、と思ったが、おそらく持ってない者は持ってない者同士で、いつの時代の教室にいる「イケてないグループ」