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キャリアとSIMフリーはどちらがおススメ? - モバイルルーターの選び方(第1回)

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キャリアとSIMフリーはどちらがおススメ? - モバイルルーターの選び方(第1回)
●モバイルルーターについておさらい
スマートフォンのテザリングが普及したとはいえ、今も根強い人気を誇っているモバイルルーター。これからモバイルルーターの購入を検討している人に向けて、モバイルルーターのメリット・デメリットや選び方、活用法について紹介していこう。第1回の今回は、モバイルルーターの選び方について紹介しよう。

○モバイルルーターとは?

そもそもモバイルルーターとは、インターネット接続に携帯電話網を利用する無線LANルーターのことだ。現在販売されているものはLTE網を利用し、無線LAN側もIEEE802.11n/acなど、最新規格に対応しているものが多い。ネットへの接続に固定網を利用する据え置き型のルーターと比べると本体が小さく、アンテナ数が限られるので無線LANの通信速度は遅いものが多いが、ルーターとしての能力に大きな違いはないと思っていい。

最大の特徴は、なんといってもバッテリーを内蔵しており、屋外でも利用できることだ。旅行先のホテルでも列車の中でも、携帯網の電波の届く場所であればどこでも、高速通信を利用できる。
またルーターなので、回線接続をいくつかの機器で共有できる。ルーターの機種によるが、同時に5~10台が接続できるので、旅行先でみんなでネットにつないでゲームの協力プレイといったことも可能だ。

●キャリアからは三社三様のルーターが
○キャリアのモバイルルーター

モバイルルーターは携帯回線を利用するため、キャリアの通信方式と密接な関係を持つ。このため、キャリアの通信方式に特化したものがキャリアから販売されている、というのが主だ。

この構図自体はスマートフォンでも同様だが、スマートフォンの場合は3G方式の違いから大別するとドコモ・ソフトバンクとauの2つに分かれるのに対し、ルーターの場合はLTEを使うドコモ、LTE+傘下のUQコミュニケーションズのWiMAX網を利用するau、そして旧ワイモバイルが持つ1.7GHz帯や、傘下のWireless City PlanningのAXGP網を利用するソフトバンクと、三「社」三様の様相を見せている。

各社とも基本的にルーターはさほど種類が多くない。キャリアによってサービスエリアの広さや実効速度、通信費も異なるため、ルーターを選ぶというよりはどの通信方式を選ぶか、どのキャリアを選ぶかで製品が決まってくるといってもいいだろう。●SIMフリーでは“最強”機種も
○SIMフリーのモバイルルーター

前項のキャリアが販売する製品に加え、SIMフリーのモバイルルーターも販売されているが、多くの製品は実質ドコモ回線専用のような状態だった。
もっとも、SIMフリールーターは主にMVNO回線を使うものだと仮定するなら、MVNOの大半が利用するドコモ回線さえ使えればほとんど問題はないと言っていい。

MVNO回線を使うメリットは、何と言っても通信コストの安さだ。キャリアもモバイルルーター向けにはデータ通信専用の比較的安価なプランを用意していることがあるが、MVNOであれば通信速度を問わなければ、月額500円前後から利用できる。LTEの通信速度をフルに生かしたい場合でも、月額1,000円以内で選択肢がたくさんある。

ドコモ回線のMVNOを使うならドコモ用のモバイルルーターを中古などで調達してもいいわけだが、SIMフリールーターのメリットとしては、LTEのバンドさえ合っていればauやソフトバンク系のSIMも利用できる点にある。実際、両社のプラチナバンドに対応したルーターも登場しており、いざというときにどこの回線でも使える安心感は高い。

もう一つのメリットとしては、海外旅行中に現地の安いSIMを購入して利用できる点だ。海外で国内キャリアのSIMを使うと割高なローミング料金になってしまい、とてもではないが割に合わない。
現地のSIMを運用するならSIMフリールーターが唯一の選択肢だ。

デメリットとしては、販売店やサポート情報も少ないことなどが挙げられるだろうが、そもそもSIMフリーのモバイルルーターを活用したいという人は、知識や経験の豊富なユーザーが多い。自力でなんとかできる人向けと言っていいかもしれない。

次回はキャリアから販売されているモバイルルーターの選び方について紹介する予定だ。

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