HIKAKINの金言を胸に…親子YouTuberで主婦ライバー、あつみさんが描く夢
●「私には向いてない」「絶対に無理」挫折の過去
マイナビニュースは、ライブ配信アプリ・LINE LIVEで「単独インタビュー掲載コンテスト」を実施。多数のエントリーの中から、32歳のあつみさんが1位に輝いた。
登録者数11万人をかかえる親子YouTubeチャンネル「ゆわももチャンネル」の“ママ”としてUUUMに所属し、編集や撮影も担当しているあつみさん。2人娘の将来を最優先に考え、自身の夢を後回しにしていたある日、LINE LIVEを始めたことが運命を変える。
SNSの辛辣な声に苦悩したこともあった。あつみさんはその当時に思いを馳せながらも、HIKAKINから掛けられた言葉を胸に「そんな時間がもったいない」と笑顔を見せる。2人の娘を育てる主婦、親子YouTuber、そしてLINEライバーと様々な顔を持つあつみさんの“夢”を追った。
○■フォロワー10人からのスタート
――まずはコンテスト優勝、おめでとうございます。
今回、どのような思いでエントリーされたのでしょうか?
私は主婦をしていて、中学生と小学生になる2人の娘がいます。普段は“ママ”なんですけど、LINE LIVEを始めたことが人生の転機になって、夢の歌手デビューが実現しました。365日、洋服と歌う曲を変えて、1時間のエンターテインメントに魂を込めて。そんな様子をいつも配信を観てくださっている方々だけじゃなく、「ライバーとして活動している主婦がいる」ということを一人でも多くの人に伝えたくてエントリーさせて頂きました。
ライブ配信の世界は毎日が笑顔に包まれていて、感動のあまり泣いてしまうことも……(笑)。こんなに温かいSNSの世界があると知って驚きました。もともと娘がYouTubeをやっていたのですが、良いことばかりじゃなくて、誹謗中傷などネット上の様々な声に悩まされることもありました。LINE LIVEでは、みんなが寄り添って個人の夢を応援するような空気があって、今回のマイナビニュースさんのコンテストへの熱い思いを伝えたら、「1位になってその思いが届くようにみんなで応援しよう」とたくさんの方が呼びかけてくださいました。
まさか自分の夢を誰かが応援してくれるなんて、今でも信じられません。
――LINE LIVEでは4,700人のフォロワーをかかえていらっしゃいますが、始めたのはいつ頃ですか?
1年半ぐらい前にアプリをダウンロードして、登録はしたんです。でも、「こんなの絶対に無理だ!」とすぐに諦めて、その後にチャレンジしようとしても「やっぱり無理だ」の繰り返し。ようやく1週間に1度は配信できるようにはなったんですけど、フォロワーは10人ぐらい。「私には向いてない……」そう思ってやめました。ほかのSNSのやる気もなくなってしまって、この世界で生きていくことを諦めかけたんですが、「最後の希望」としてLINE LIVEに再挑戦しました。
――それが好転するきっかけになったんですね。
プライベートでどんなに嫌なことがあっても「必ず毎日配信する」を徹底してみたんです。
そこからフォロワーが少しずつ増えていって、最初はお話配信が中心だったんですけど、Amazonで買った5,000円くらいのマイクを使ってカラオケ感覚で歌っていたら、フォロワーさんが「声が良いね」と褒めてくださって。すべては歌のおかげです。
特にママさんの反響が大きくて、主婦になると疲れて自分の夢を諦めてしまう人もいると思うんですけど、私の配信を観て「自分も諦めずに頑張ろう」と言って下さる方もいて。主婦の方々に認めてもらえるのも、私としてはすごくうれしいです。私の配信は、小中学生から年配の方まで男女問わず様々な方が観てくださっているのが特徴です。LINE LIVEアプリをインストールしていない人にも知って欲しいと思います。
○■親子YouTuberとしてブレイクしたきっかけ
――LINE LIVE以前から、親子のYouTubeチャンネル(ゆわももチャンネル)をやられていたそうですね。
YouTubeは、長女が小学3年生ぐらいのときにやりたいと言い始めて、私は裏方としてサポートするだけでした。
始めた2016年頃はYouTuberも今ほど世間に浸透していなくて、いろいろと不安もあったので反対したんですけど、あまりにも娘の熱意がすごくて(笑)。裏方ではありますが、私も一緒に出ることになりました。でも、それはあくまでも「ゆわもものお母さん」としてでした。
――何がきっかけで再生数が急増したんですか?
最初はただ遊んでいるところを撮るだけ。編集についても何も知らなかったので、本当に手探りで再生数は20~30回くらいでした。一気に伸びたのは、サンタさんが来たときの練習をする動画。私が100均で買ったサンタのコスプレをして、「サンタさんが来るから目をつぶってないとダメだよ」と教えてあげて。本当に平凡な親子動画です。
それがなぜか異常に再生されてコメントがついて、そこからどんどん数字が伸びていきました。その後、いろいろな事務所にお声掛けいただいて、最終的にはUUUMに所属させて頂くことになります。
●誹謗中傷やアンチコメントとの向き合い方
――UUUMといえばHIKAKINさんですね。
HIKAKINさんは、数字で差別せずに応援してくださる優しい方です! 何がきっかけか分かりませんが、私たちのTwitterをフォローしてくれたんです。いいねをつけてくれたりして、最初はそれだけでも感動していました。コロナ禍になる前はクリエイターで集まる会があって、HIKAKINさんもいて、子どもたちと一緒にドキドキしていたら、「ゆわももチャンネルさんですよね?」と声をかけてくださって。感激していたら、「親子でこれからも頑張ってくださいね」と励ましのお言葉も頂きました。
いろいろな方がいる中で私たちにも声をかけてくださった優しさもそうですが、子どもたちに「楽しいことをやっていれば、きっと良い未来があるから」と温かい言葉を掛けてくださったことに感動して……。
私がLINE LIVEを始めたこともご存知で、いいねやコメントを頂きました。優しくて、すごく尊敬している方です。
○■子どもから「YouTubeやりたい!」と言われたら?
――子どもの要求に応じてYouTubeに出演させるべきか、悩んでいる親御さんも多いと思います。何かアドバイスはありますか?
画面上では楽しいことしか見えません。でも、やっぱり苦労はたくさんあって。子どもたちも生活リズムを変えるぐらいの覚悟が必要で、始めることよりも維持していくことの方が大変です。振り返ってみると、決して遊び半分ではできませんでした。本格的に顔を出すことになるので、「人生が変わってもいい」くらいの覚悟が自分にとっては必要でした。
あと、学校生活や学業も疎かにできないので、「規則正しく」が大事です。習い事のように撮影日をしっかり決めないと、子どもはどんどんだらけてしまいます。それから、いろいろな人と関わることになるので、小学校生活では教わらないことも学んでいく必要があります。収益化すると、お金のことも自然と知るようになったり、再生数が伸びないと「この動画ダメなんだね……」とモチベーションに影響してしまったり、そういうところを気にするようになるのはデメリットなのかなと思います。でも、良いことの方が確実に多かった。ファンレターをいただいたり、普通の生活では頂けないようなメッセージや、「好き」や「ありがとう」の数々、そしてプレゼントも。普通に生活しているだけで「応援したい」と思ってもらえるなんて、そんなにありませんよね? 「動画投稿してくれてありがとう」みたいに、人からの感謝にたくさん触れて、2人ともすごく優しい子に育ってくれています。あとは家族の時間や親子で出かける時間も増えましたし、撮影中も一緒なので、笑うこともすごく増えます。
あとは、企業案件になるとそれは「仕事」でもあるので、そういう意識は持つように言い聞かせています。ほかには、嫌なコメントがあっても、「反抗的な態度はとらないようにしようね」とか。それよりも、「『ありがとう』と言ってくれるような人たちと向き合おう」「そういう方々に感謝し続けよう」と子どもたちに言い続けています。
――やっぱりアンチコメントもあるんですね。
ありますね。大人でもコントロールは難しいのに……子どもにとっては嫌な声の方がやっぱり大きく聞こえてしまいます。日常で知らない人からそれだけひどいことを言われるなんて、ありませんよね。苦労して作り上げたものに対して、辛辣なことを言われたら大人でもショックを受けます。私もそういう時期があったので、子どもたちに同じような気持ちになってほしくなくて、初期の頃から「良い方を見よう」と伝えていました。
私自身、すごくマイナス思考なのでわずかのアンチコメントで落ち込んでしまう人の気持ちがとても分かるんです。でも、今はプラスになれる自分もいます。たった1回の人生で、私はいつも時間がないと思っていて。マイナスなことを気にしたり、ましてや人の悪口を言っている人のことを考えるなんて時間がもったいない。そんなことより、自分の夢のために時間を使った方がいいと思っています。
――お子さんであれば、そういう大人のサポートが大切であることがよく分かりました。LINE LIVEをきっかけに個人の活動もスタートし、歌も出されたそうですね。
つらい経験があるたびに、それを詩にしてノートに書いていました。どこにも出す場所がなくて、ひたすら書き留めていただけなんですけど、LINE LIVEで歌のイベントがあって「これにかけよう!」とエントリーしました。全然ファンがいない時期でしたが、ひたすらカラオケ感覚で歌っていたらファンが増えて、そのイベントは1位になれたんです。楽曲提供が特典だったんですけど、それを歌うだけでは見てくれる人はいないと思って、「主婦が歌手デビュー」というのを自ら大々的に打ち出して、Twitterでつぶやいたり、LINE LIVEでも大げさにアピールしたり(笑)。作曲をしてくださる方がいて、作詞は今まで書き留めていたノートを引っ張り出して、つらかった時期に書いていたことから引用しました。
○■「こんな主婦がいる」を伝えたい
――つらいことがあると、ノートに書き留めるようにしているんですか?
娘が生まれる前からなんですけど、何かがあるとノートに書く癖があって。さかのぼると小学生からなので、ものすごい量になっています(笑)。何かに生かすわけでもなく、作曲の知識もないのでひたすら溜まる一方でした。最近は少しずつ作曲の勉強もしていて、今は2曲目の制作にも入っています。私の歌を聴いた方が「がんばれる」と喜んでくださったり、誰かの役に立っていると感じられることが本当に幸せです。
――今後、叶えたいことは?
配信以外にも、テレビなどを通じて「こんな主婦がいる」ということを伝えたい。ワイドショーとかで、特集されることが夢です(笑)。
先日、家に防音室を作りました。LINE LIVEのお年玉企画があって、そこで頂いた賞金をそのまま使いました。防音室がある主婦の家って変ですよね(笑)。家事がすべて終わって夜になったらメイクをして、寝かしつけたあとの22時ぐらいになって「あつみ」として配信をする。最初は偏見もあると思うんですけど、中身を知ってもらえれば共感してもらえるはずなので、自分の活動をもっと広めていきたいです。あとは娘がドラムをやっているので、いつか親子バンドをやれたらいいですね。
子育てに追われて、夢を諦めたこともありました。でも、今はこうして夢を追い続けている。どんな立場の人でも夢を叶えられる、そんな世界になればいいなと思います。子どもの夢がどうなっていくのか全く想像できませんが、目の前で笑って「楽しい」と言ってくれているので、これまでの活動も間違いじゃなかったのかなと思います。娘たちは、新たな夢を思い描く日がきっと来るはず。これからも、親子で一緒に夢は追い続けていきたいです。
■プロフィール
あつみ
1989年1月5日生まれ。東京都出身。UUUM所属。YouTubeチャンネル「ゆわももチャンネル」に出演するほか、同チャンネルの編集・撮影も担当。LINEライバーとしても活動し、2021年2月にオリジナル曲「心のオルゴール」をリリースした。
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