“100%ホームメイド”のフランス発SIMフリースマホが日本上陸 - 上下逆さまでも操作が可能
TCLコミュニケーションとシネックスインフォテックは21日、5.5インチのSIMフリースマートフォン「ALCATEL ONETOUCH(アルカテルワンタッチ) IDOL 3」を発表した。上下逆さまでも使用できるなど、ユニークな仕様が特長の製品。価格は税別4万2,800円で、28日より家電量販店や直販サイトなどを通じて販売を開始する。本稿では、都内で開催された発表会の模様をお伝えする。
○シンメトリーなデザインが特徴
発表会にはTCLコミュニケーションのアラン・レジューネ氏が登壇して詳細を説明した。グローバルの170カ国で製品を展開する同社では、各国の市場を調査した上で、そのニーズに合った製品を厳選して販売している。高機能なIDOLシリーズを日本市場に投入する理由について、アラン氏は「日本の皆様は眼が肥えているため」と説明した。
ALCATEL ONETOUCH IDOL 3は、Android 5.0を搭載した5.5インチ(1,920×1,080ピクセル)のスマートフォン。
サイズ/重量は、高さ約152.7mm×幅約74.14mm×厚さ約7.4mm/約141gで、カラーバリエーションはダークグレー、メタリックシルバー、ソフトゴールドの3色で展開する。背面には1,300万画素のメインカメラを搭載。0.26秒で顔認証するFotoNation技術を搭載するほか、クラス最高級のセンサーにより逆光でも被写体を明るく撮影できる。
前面にはディスプレイを挟むようにフロントスピーカーが配置されているほか、上端および下端の2箇所にマイクを搭載するなど、シンメトリックな構造がデザイン上の大きな特徴。端末を上下逆さまにするとUIも逆になるホームアプリを搭載しており、これにより上下逆さまの状態でも通話・カメラ・音楽などの各機能が使用可能となっている。アラン氏は「突然の電話にも、上下を確認しないで出られる」と使い勝手の良さをアピールした。
●スピーカーにこだわり
○JBL音質認証を取得
音楽機能も充実。JBL音質認証を取得したフロントスピーカーにより3D HiFiサウンドを実現、映画館のような音響効果が楽しめる。
また、圧縮された音楽データをリアルタイムに分析して失われたデータを補完するJBLのClari-Fi圧縮音楽再生テクノロジーを搭載。スピーカーでもイヤホンでも、常に高音質な音楽が楽しめる。なお、製品にはJBL製のイヤホンが同梱される。
CPUはQualcomm MSM8939 Snapdragon 615(オクタコア、1.5GHz+1GHz)を搭載。RAMは2GB、ROMは16GB、外部ストレージはmicro SD(128GB)に対応する。バッテリー容量は2,910mAhで、連続通話時間は約13時間。ネットワークに関しては4G LTE(B1/B3/B7/B8/B19/B20)、W-CDMA(800MHz/850MHz/900MHz/1900MHz/2100MHz)に対応している。ビックカメラ、ヨドバシカメラのほかAmazon.co.cpやイオン、コジマ、上新電機、ソフマップ、直販サイトALCATEL ONETOUCHなどで販売する。
アラン氏は「イノベーティブな製品を、多くの消費者の皆様に届けるのが我々のミッション。日本市場には、高機能でほかのスマートフォンと比較しても遜色のない製品を、リーズナブルな価格でお届けする」と話し、日本国内での展開に期待を寄せた。
●☆Taku TakahashiさんによるDJプレイも
○DJ MIXも楽しめる!
サウンドの良さが特長のひとつであるALCATEL ONETOUCH IDOL 3には、イコライザーやサンプラー、エフェクトが豊富に搭載されている。専用のアプリを使えば、プロレベルのDJ MIXも、買ったその日から楽しめるようになっている。というわけで、会場では☆Taku TakahashiさんによるDJパフォーマンスが披露された。
○100%ホームメイドの強み
製品説明の後、質疑応答の時間が設けられた。ALCATEL ONETOUCH IDOL 3はグローバルモデルを日本市場向けにどのようにカスタマイズしたモデルか、という質問にアラン氏は「日本国内向けに対応バンドをカバーしたほか、ソフトウェアやUIもチューニングしている」と回答。
このタイミングで日本市場に製品を投入する理由については「日本のマーケットでは現在、MVNOが流行している。
私たちはこのタイミングで、別の切り口によるSIMフリー端末を発表して、利用者の選択肢の幅を広げたい」と説明している。
“100%ホームメイド”を主張する同社。そこでスマートフォンの生産態勢について質問がおよぶと、アラン氏は「中国の恵州に、年間1億2千万台のスマートフォンを製造できる最新鋭の工場を構えている。垂直統合型の工場で、デザイン、マーケティング、品質管理、コスト管理など、すべて自社で行っている」と回答。こうした万全の設備により「適切なタイミングと適切な料金設定で、製品を市場にお届けできる。これが私たちの強みになっている」と説明した。