2015年8月25日 22:27
暑がりさんも寒がりさんも一緒に快適 - 三菱、イチから設計見直したエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ」
三菱電機は8月25日、世界で初めて(※)左右独立して駆動するファンを搭載したルームエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ」を発表した。同日開催された新製品発表会では、新機能の説明のほか、実際にFZシリーズを使用したデモンストレーションや、体感イベントなどが行われた。
※三菱電機調べ。
○現在のエアコンの問題点とは
発表会の冒頭には、三菱電機 静岡製作所長の松本匡氏が登壇し、現在のエアコンの問題点について語った。松本氏は現在のエアコンについて、2つ「乗り越えなければならない壁がある」とコメント。1つの壁は「暑がりな人と寒がりな人が一つの部屋で快適に共存できる空間作り」。一般的に快適といわれる温度でも、男女差や年齢差、そして個人によっては「暑すぎる」「寒すぎる」と感じることがある。このため、部屋にいる人みんなが快適に感じる空間を作るには、個人に合わせた温度空間が必要になる。
もう1つの壁は、省エネ性能の問題。1995年から、エアコンメーカーは各社さまざまな工夫を凝らし、省エネ化を進めてきた。しかし、一定の省エネ化が進んで以降、消費電力量は削減しにくくなってきている。松本氏は、これら2つの壁を打ち砕くには、今までにない革新的な技術改革が必要だと感じ、今回のFZシリーズの開発に至ったと語る。