2015年8月26日 11:52
学習者の体験を作るデジタル教材とは - 早稲田大学アルベリッツィ准教授が語るiPad活用の成果
8月23日、Apple Store, Ginzaにおいて『TEACHER’S NIGHT:語学学習とiBooks テキストブックの最新事例』が開催された。早稲田大学グローバルエデュケーションセンターのヴァレリオ・ルイジ・アルベリッツィ准教授が登壇し、同氏自身が制作し講義で使用しているデジタル教材の事例を通じて、iPad/iPhoneを使った学習の可能性を語った。
○デジタル教材を導入する意義
アルベリッツィ氏が日本語を学んだ1990年代、教材といえば文型を覚えるための理論編と会話的なアプローチの応用編を並べた典型的なテキストブックだった。しかし、この学習方法では「頭で分かっていてもなかなか話せない」。
現在も大学の講義では紙のテキストや辞書が使われ、テープレコーダーがないと授業ができないという先生もいるそうだ。また、学生がただ聞くしかない"一斉講義型"の授業も存在し、「Death by PowerPoint (つまらないプレゼンで聴衆が寝る状況の例え)」ならぬ「Death by 講義型授業」を引き起こしていると、ユーモアを交えながらアルベリッツィ氏は指摘した。
しかし、問題は笑って済まされない。