戦略イメージングの深化とセンシングの進化で新たな価値を生み出す - ソニーが語った20年後まで見据えたイメージセンサ戦略(前編)
○モバイル向けイメージセンサ増産で今年度2100億円規模投資
世界規模の半導体装置材料業界団体Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)の日本法人SEMI Japanが8月20日に会員企業向けイベント「SEMI Members Day 東京」を開催した(図1)。
そのなかで、ソニー デバイスソリューション事業本部イメージングシステム事業部事業戦略部統括部長の大場重生氏が「イメージングの深化とセンシングの進化で新たな感動・価値を撮る ~IoT/IoEの世界におけるイメージセンサーの可能性~」と題して同社の将来を見据えたイメージセンサの事業戦略を語った(図2)。
同氏は1988年にソニーに入社後、メモリ、システムLSI事業部門を経て、現在は、イメージセンサの将来の可能性を探り、10~20年先を見据えた長期戦略立案し、新たな市場開拓するチームを統括している。
ソニーは今年イメージセンサ事業に2100億円の設備投資をすることを公表しており、半導体製造装置・材料メーカーにとって、国内では数少ないビジネスチャンスであるため、参加者は熱心に大場氏の講演に耳を傾けていた。