2021年8月18日 11:30
すゑひろがりず、もがいた10年「やっと芽が出た」 試行錯誤を繰り返した狂言風漫才
●「後半2年に全部が詰まった10年」 狂言風は1年目で発見
扇子と鼓を携えた和の装いで狂言風の漫才やコントを繰り広げるお笑いコンビ・すゑひろがりずが、今年4月に結成10周年を迎えた。ボケと扇子担当の三島達矢と、ツッコミと小鼓担当の南條庄助による伝統芸能風スタイルは徐々に反響を集め、『M-1グランプリ2019』で決勝に進出。彼らの名を一躍全国区に広めることとなった。
伝統芸能風・狂言風スタイルは意外にも結成初期に開発するも、ブレイクまでには時間がかかっている。結成10周年の感想は「ここ最近の2年がすべて」と語るすゑひろがりずにインタビューし、追い込まれても腐らなかった10年間の道のり、芸人たちのアドバイスを受け、流れに身を任せながら時代の空気を味方に付けた軌跡を聞いた。
――結成10周年を迎えていかがでしょうか?
南條:後半2年に全部が詰まった10年でした。仕事においては2019年末からの1年半、2年弱がほとんどの記憶で、それ以前の8年半は本当にもがいたなあと。時間はかかりましたが、今思うと全部無駄じゃない、実になったとは思っています。
三島:長かったですね(笑)。まさか自分がこの歳になるまで続けていると思っていなかったですし、意地で続けている状態のなか、やっと芽が出たという感じです。