2015年9月7日 12:15
Pythonで学ぶ 基礎からのプログラミング入門 (16) Pythonをシェルスクリプトのように使ってみよう(後編)

前回は、シェルとシェルスクリプトがどのようなものかということと、パスの取り扱いについて学びました。今回はその続きとして、実際にPythonをシェルスクリプトのように使い、その実例を紹介します。
○シェルの呼び出し
シェルスクリプトは前回説明したように、「OSのコマンドの呼び出し」と「シェルスクリプトの文法」で構成されています。Pythonをシェルスクリプトのように使うには「PythonでOSのコマンドを呼び出し」、その結果を必要に応じて「Pythonの文法」で処理することで実現できます。つまり、PythonでどのようにOSのコマンドを呼べるかということさえ知っていれば、特に新しいことを学ばなくてもPythonをシェルスクリプトのように使うことが可能なわけです。
PythonがOSのコマンドを利用するには特定の関数を呼び出すだけでよいのですが、その内部には以下の流れがあります。
Pythonとしては単にシェルに仕事を依頼し、その結果を習得しているだけですが、呼び出されたシェルはOSにアクセスを行い、コマンドに応じたアクションがkernelで実行されています。
シェルスクリプトとしてPythonを使う前に、OSのコマンドの呼び出し方を扱ってしまいます。
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