ヴイエムウェア三木会長が語る、パートナーとの「協業」と「競合の可能性」
8月31日から4日間の日程で、米国サンフランシスコで開催された「VMworld2015」。今回は、2年前のVMworldで発表された「VMware NSX」、昨年発表された垂直統合型システムの「VMware EVO:RAIL」に相当する、インパクトの大きな新製品発表はなかったものの、過去に打ち出したコンセプトを具現化する製品の機能強化が、さまざまなカテゴリで発表された。
オンプレミス環境とパブリッククラウド環境をリアルタイムに移動することを可能にする技術「Cross-Cloud vMotion」や、コンテナベースの仮想プラットフォームである「Photon Platform」などは、その好例だろう。
既報のとおり、今回のコンファレンスでVMwareは、「ユニファイド・ハイブリッド・クラウド」というコンセプトを打ち出した。これについて、ヴイエムウェア日本法人で代表取締役会長を務める三木泰雄氏は、「データセンター全体を仮想化する『Software-Defined Data Center(SDDC』」であり、オンプレミス環境もパブリック環境も強化されてきた。今回発表したCross-Cloud vMotionに代表されるように、"ユニファイド"が冠された意味は、ハイブリッドクラウドがさらに進化したと受け止めている」