日本IBM、ストレージ管理ソフトにクラウドにバックアップできる機能を追加
今回の機能追加により、クラウド・ゲートウェイ・アプライアンスを経由せずに、IBM Spectrum Protectから直接IBMクラウド上にデータをバックアップすることができるようになる。結果、企業は、バックアップするデータの特徴に応じて、オンプレミスのオブジェクト・ストレージとクラウドを使い分けることができる。
中堅中小企業であれば、追加のバックアップ・サーバやメディア・サーバ、重複排除アプライアンスが不要となり、ベータ版を利用した利用者を対象に行ったコスト分析の結果から、IBM Spectrum Protectによりバックアップ・インフラストラクチャに要するコストを平均で最大53%削減できることが確認されているという。
IBM Spectrum ProtectはIBMとCiscoが共同開発したVersaStackソリューションのオプションとして2015年第4四半期の提供が開始され、他のパブリッククラウドにもサポートを拡張する予定。
あわせて、同社のクラウドサービス「SoftLayer」を利用したIBM SaaSソリューションとして「IBM Spectrum Accelerate for Cloud」も提供される。同ソリューションにより、SoftLayer上にブロック・ストレージを迅速に展開することが可能になる。
同社は、ソフトウェアで提供されるIBM Spectrum Accelerateを拡張し、XIVストレージ・システム、オンプレミス・サーバ、クラウド環境間で有効なポータブル・ライセンスを提供する。
IBM Spectrum Protectの価格は75万6000円(IBM Spectrum Protect Suite Entry - Front End 1TB当たり)、IBM Spectrum Accelerate on Cloudの価格は241万1200 円(最小50TBから)となっている(いずれも税別)。