愛あるセレクトをしたいママのみかた

フローリングでも足裏あったか - 日立、床材まで判別するルームエアコン

マイナビニュース
フローリングでも足裏あったか - 日立、床材まで判別するルームエアコン
日立アプライアンスは9月15日、ルームエアコン「ステンレス・クリーン 白くまくん」の新製品発表会を開催した。今回発表されたのは「白くまくん」シリーズのなかでも上位機種に当たる「Xシリーズ」。発表会では新製品の詳細な説明や、新機能のデモなどが行われた。

○床の種類までセンシング

日立アプライアンスの調査によると、「リビングで使用しているエアコンの不満点」は、冷暖房ともに第1位が「電気代」。しかし、それ以降の5位までは冷暖房ともに「暖房をしていても床面が寒い」、「自分のいる場所が暖まらない」、「家族間で設定温度があわない」など、快適性に関する不満だった。

「白くまくん」シリーズはこれまでも、快適性の向上に力を入れてきた。その最たる機能が、2014年10月発売の前モデルに搭載された「くらしカメラ 3D」だ。これは、人の位置や活動量を確認する「画像カメラ」、人の周囲温度や壁・床面の温度などを検知する「温度カメラ」、ソファやテーブルなど家具の位置・形状を確認する「ものカメラ」を組み合わせたもの。
くらしカメラ 3Dが部屋を立体的に捉えて気流の通り道を見つけ出し、人が「快適」と感じられる空調を実現していた。

今回発表の新しいXシリーズは、さらに快適性をアップするるため、くらしカメラ 3Dに新しく「お部屋カメラ」を追加。くらしカメラ 3Dから「くらしカメラ 4」に進化した。お部屋カメラは、床材や吊り戸棚、窓の位置や大きさといった室内環境をセンシングするもので、床材も見分けられる点が特徴だ。

日本は屋内で靴を脱ぐ習慣があり、冬でも素足で部屋を歩き回る人もいる。そういった場合に問題になるのが「接触温冷感」。これは、表面温度が同じ床でも、材質や熱伝導率のちがいなどで「人が感じる温度」が異なってくるというものだ。たとえば、フローリングは熱伝導率が大きく、床に触れた足裏全体から熱を奪うため「ひんやり」感じられる。
しかし、同じ表面温度でもカーペットは熱伝導率が小さく、足と床材の接触面積も少ないため、熱が奪われにくい。

この接触温冷感に注目し、くらしカメラ 4にはフローリングやカーペット、畳といった床の種類を見分ける機能を持たせた。冷たいと感じやすいフローリングにはより強力な温風を送るなど、床材に合わせて制御することで、冬の足もとを快適に保つ。○6フラップで遠い場所にもパワフルな送風

くらしカメラ 4で得た情報にあわせて、気流をコントロールする技術も進化した。旧機種は、前後に2列あるフラップの手前だけが3分割された「3分割フロントフラップ」を採用していた。しかし、この構造には近くと遠くへ同時に送風する場合に、遠くに気流を届けにくいという弱点も。そこで、新モデルは前後2列とも3分割し、すべて独立駆動する「ステンレスフラップ 6」を採用。左・中央・右と3分割された2列のフラップが、それぞれ風向き、風量を調整できるため、よりきめ細かく正確に送風できる。


○夏は天井からの輻射熱を抑える

ステンレスフラップ 6は、自由度の高い動きができるため、天井を直接冷やす「プレミアム天井気流」機能も搭載された。夏場は外気温や日射の影響で、部屋の天井などが熱を持つ。こうなると、室温がエアコンで設定した温度になっても、天井面からの輻射熱で「暑い」と感じてしまう。新モデルでは天井を直接冷やすことで輻射熱を抑えられるため、必要以上に設定温度を下げる必要がなくなった。

冷房の不満点として「冷房の風があたって不快」という結果が3位にあったことから、吹き出し口よりもやや上に向けて送風する機能も搭載した。従来の冷房は冷気を水平に送っていたが、冷たい空気は下方にたまるため、どうしても送風先の人に冷気が当たってしまっていた。しかし、吹き出し口よりも上へ送風することで、人に直接風をあてない「優しい気流」を実現している。

さらに、ステンレスフラップ 6の細かな気流コントロールを生かした「風よけエリアセレクト」も追加した。
従来も、人に直接送風する「風あて」機能や、人に風をあてない「風よけ」機能はあったが、風よけエリアセレクトでは、エリアをさらに細分化。部屋の半分だけ、中央だけ、一隅だけといった9パターン(※)から「風をあてるエリア」と「風をよけるエリア」を設定できる。同じ部屋に「寒がりさん」と「暑がりさん」がいても、どちらも快適に過ごせるという。 ※単相100Vの4製品については、4通りのエリア。

○省エネ性能も強化

もちろん、エアコン全体の不満点として1位に挙げられていた「電気代」についても改善が図られている。室内機は、風の吸い込み面積を拡大させることで送風効率をアップし、熱交換器もサイズアップ。ファンは従来製品よりも直径を7mm大口径化させつつも、ファンの動力は低減させた。さらに、ファンとフロントノーズの形を改良することで、送風性能を安定化し、静音化にも成功している。

提供元の記事

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード