くらし情報『白石和彌監督、作り手の倫理観が問われる時代に試み…若手とベテランの意識の差も実感』

2021年9月5日 12:30

白石和彌監督、作り手の倫理観が問われる時代に試み…若手とベテランの意識の差も実感

実際に『孤狼の血 LEVEL2』のクランクイン時に行われた講習にリモートで参加しまして、革新的だと思うと同時に「本当に基礎から始めるんだ」と驚いたところでもありました。

認識するところから、なんですよね。今回はトレーニングを担当してくれたピースマインドさんとNetFlixが共同で作ったプログラムを適用してもらったので、僕も「そこからなんだ」と思いました。トレーニングをするということは、イコール「僕たちはハラスメントを許しません」と宣言するにほかならないので、まずはそのことがすごく重要なんだと実感しました。実際にスタッフから「業界に入った頃にこういうものがあれば、楽だったのにな」「○○さんも辞めなくてよかったのに」という話も具体的に出てきました。

——スタッフの方々がそれだけ素直に対応されて、効果が出ているところもすごいと思いました。

やっぱりみんな、嫌な思い出があるんだと思いますよ。逆に、僕も含めてベテラン陣には「どこかで自分も加害の方にいったことがあったんじゃないか」といった耳の痛い話もあるだろうし。
でもそれを断ち切るという意志が重要ですし、例えばMe too運動も映画界から始まったもので、ハリウッドといえど対岸の火事ではないですから。

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