くらし情報『白石和彌監督、作り手の倫理観が問われる時代に試み…若手とベテランの意識の差も実感』

2021年9月5日 12:30

白石和彌監督、作り手の倫理観が問われる時代に試み…若手とベテランの意識の差も実感

裏側ではニコニコしている人ばかりですから(笑)
○■実際に問題が起こった時にどうするのか?

——『麻雀放浪記2020』のお話が出ましたが、あの時も急遽会見が開かれたり、白石監督がいろいろと最前線にいらっしゃるようなイメージがあります。

いやいや、僕はひっそりと映画を作っていたいだけなんですけど(笑)。考える機会は多いのかもしれません。自分に降りかかった火の粉は払いますし、業界全体に問題が起こった時は考えなきゃいけないし、当たり前のことを当たり前にやるという感覚です。

——今回トレーニングを行われて、その先を考えたりもされたのでしょうか? 踏み込んでいくと、実際に現場で「この行動は…」ということも出てくるように思います。

そこは考えます。よしんば撮影の最中にハラスメントが起こった時、僕たちはどういう態度をとれるんだろう? ということも。そのルール作りも、ちゃんとしていかなければいけない。
その人がいないと成立しない撮影もあるわけで、翌日重要な撮影があっても、ハラスメントがあった時に退場させられるのか、ということですよね。もはや映画会社がどういう決断を下すかという問題にもなりますが、本当はそういう強い態度をとるべきなんだと思います。

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