ママ社員が突然の退職 - ワーママの「やめるスイッチ」入るとき(前編)
「一身上の事情により、○月末をもって退職します」
この言葉を上司に伝えるのは一生で数えるほどしかないはず。でも、伝えるまでに相当悩み、考え、次のステップへの不安も抱えながら思い切って伝える方がほとんどでしょう。
今回は、「育休から復帰して働いていたママが辞めるとき」がテーマ。辞める決意をした、辞めた経験のあるママたち数名にインタビューしてみました。その理由はさまざまですが、インタビューにより、日本社会で子育てしながらフルタイムで働くママたちの行く手を阻むいくつかのポイントが見えてきました。
そのポイントは3つ。ママ自身の努力でどうにかなること、周囲のサポートが必要なこと、社会システムによる支援を必要としていることの3つです。今回は後半の2つについて理由を分析しながら、ママたちが働き続けるためのよりよい姿を考えていきます。
ママたちの心の声に耳を傾けながら、それぞれ読み手の立場でできること、次へのアクションのヒントとしてお役立てください。
○ママの声を聞いてみて感じたこと
「これから30年のキャリアを考えた時に、新しい働き方を見つけたいと思った」
「有休を取らない風土の中、子どもの病気などで休むことへの視線がつらかった」