●アップデートは至ってスムーズ
iOS 9アップデートの配布は、日本時間の17日午前2時にスタート。イベントで告知されたとおり米国時間での16日であり、配布開始からしばらくの間ダウンロードしにくくなるトラブル(「iOSのダウンロードでエラーが起きました」と表示され処理がキャンセルされる)があったことを除けば、大過なく進行した。
iPhone 6でOTA(Over The Air)アップデートを試したところ、ダウンロードサイズはぴったり1GB。直後に表示されたダウンロード完了までの予想時間は12分でその後徐々に短くなったこと、筆者宅における下り方向の実測値は70Mbps程度ということをあわせれば、まずまずのスピードだ。
iOSアップデート公開直後のサーバへの負荷は、端末メーカーごとの対応で機種により公開時期もまちまちなAndroid OSと比べると相当高いはず。にもかかわらず、iOSがまだiPhone OSと呼ばれていた時期と比較してもダウンロードは速く、負荷分散に成功しているように映る。AppleはAkamaiなどのCDN(Content Delivery Network)企業に頼らず、自社でネットワーク・インフラの構築を目指す方向とかねてから報道されているが、いずれにせよこのスムーズさの裏には周到な準備がありそう。