2015年9月18日 17:00
『テッド』と『ど根性ガエル』に描かれたホモソーシャルと恋愛
○『テッド2』と『ど根性ガエル』の共通点
映画『テッド2』を見たあとにドラマ『ど根性ガエル』を見ると、この二作品には共通点が多いことに気づきました。
成人男性と、人間ではないが人間の感情を持つ相棒が主要な登場人物であるということや、人間以外の相棒のほうがタイトルにくること、成人男性と相棒は、子供のときから共同生活を送り、親友以上の関係性であること、成人男性がダメなキャラクターであることなどが共通点としてあげられるでしょう。
ぬいぐるみのテッドとジョンは30年近くを共に過ごし、平面ガエルのピョン吉とヒロシも16年を一緒に過ごしました。また、テッドはクマのぬいぐるみであるだけに、人間と同じ生活をしていても、所有物と判断されると、その尊厳をはく奪される恐れが描かれているし、ピョン吉は、カエルの寿命よりもすでに長く生きているために、いつか死んでしまうのではないかという恐れが描かれています。
テッドとジョン、ピョン吉とヒロシの間には、長年一緒に生きてきたのに、かけがえのない存在を失うかもしれないという恐怖があるからこそ、親友以上のより強い感情、それも、どこかホモソーシャル的な(ミソジニーやホモフォビアがあるかないかはおいておくとして)